今日から5回の日程で、安曇野市議会としては初めての議会報告会が始まりました。
今日は三郷会場。30人以上の市民の方が参加してくれました。
報告会の前半は地方自治における市議会の役割や仕組みについて。
後半は3月に行われた定例会の報告を各委員会別に行いました。
前半部分の質疑の時間に以下のような質問がされました。
「議会における会派制の説明があったが、信政会と政和会の違いは何ですか?
政策において何か違いがあるのでしょうか?」
これはとても本質的な質問でした。選挙の際は、公明党と共産党以外の方たちは、
みなさんほとんど(たぶん全員)が、無所属の候補者として出馬しました。
ところが、
選挙が終わり当選したら、いつのまにやら、みなさん会派に属していたのです。
その会派がどのような趣旨や政策のもとに集まったのかが何も明確にされないまま、
水面下で人の引き合いがあったのか、いつの間にやら「信政会」、「政和会」の会派に
合計15人もの議員が属しているのです。ちなみに僕には一切声がかかりませんでした。
選挙の時は、あれだけ市民の方を向いて話をしていたのに、
選挙が終わり議会に入った途端、内を向いてしまい、秘密裏の内に会派を作ってしまう。
これは僕が議会に入って一番最初に「これはおかしい!」と思ったことでした。
それと同様のことを市民の方の多くが思われているのではないでしょうか?それが今日の質問になったのです。
2つの会派の長が今日の報告会を担当する説明者の中に居なかったために、
代わりに宮下議長が答えられました。
「だいたいの意向が一致している。会派の代表がいないので答えられない。」
これに対し、質問をされた方は「よく分りません。」
僕も全く分かりませんでした。
会場からは失笑が起こりました。
そう、失笑です。残念ながら。
これが会場にいた市民の方たちの受け止めなのです。
前半の説明で、議会の役割をしっかりと伝えた後だからこそ、
市民の率直な感想として、
「では議会の役割を果たすために、会派は何であるのか?
そもそもどういう理由で会派は集まっているのか?」という疑問を持ったのではないでしょうか?
そして議会はそれに対して明確に答えられなかった。
なぜなら、会派のそもそもの成り立ちに明確な目的や政策が無いからです。選挙により議員が入れ替わり、新しい議会になり半年。
特定秘密法や松枯れ問題、安曇養護学校支援の問題など、
議員としての見解が求められる重要な局面がいくつもありました。
その中で、
会派で事前に打ち合わせや取り決めをし、
採決の場面で、賛成意見で行くように、反対意見で行くように、
という拘束があったかどうかは定かではありません。
しかし、もし会派というものが、そのようなことを強いるようなことがあったなら、
自分の意見を述べる自由な議論がし合えないのなら、
それは百害あって一利なし。
安曇野市議会は会派制を辞めるべきです。ある参加者から報告会の帰りがけに、こんな声をかけられました。
「議会の役割はよく分った。それだけに会派というものがとても不透明だった。」
同僚議員のみなさんは、この質問をどのように受け止めたでしょうか?
会場の笑いを議会への失笑だと受け止めたでしょうか?その他にもいくつかの意見や質問が出ましたが、
会派に関するこの質問がとても重く感じられました。
議会報告会はまだまだ続きます。
どうぞ議会報告会へご参加ください。
不思議に思うこと、おかしいと思うこと、私たち議会へ質問してください。
議会報告会、以下の日程で行われます。
5月17日(土)午後7時 穂高支所 大会議室
5月19日(月)午後7時 堀金支所 301会議室
5月20日(火)午後7時 豊科ふれあいホール 2階
5月21日(水)午後7時 明科公民館 2階 講義室
終了 5月13日(火)午後7時 三郷支所 3階 講堂
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