一般質問した野外保育の公的支援について、その後

望三郎市議は12月定例会で、
「認可外保育所の野外保育園に対して公的支援を」
というテーマで一般質問を行いました。

野外保育園とは・・・
自然豊かな里山を舞台にして野外活動を主としたユニークな保育。
安曇野には現在3園に54名の子どもたちが通園。
認可外のため公的な助成がなく、保育園の安定経営には課題がある。


以下、質問と答弁の要約

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質問：市長は野外保育園に対し、どのような認識を持ち、支援を考えているか？
市長：子供は次世代を担う宝。活力ある安曇野であり続けるために子供の支援は重要。
　　　平成27 年から実施の第3 子の保育料無料も、認可外保育園に対しても公平な方向付けをする。

質問：年中児も公立保育園と同様に健康・歯科診断の受診ができるように望む。
健康福祉部長：どうあるべきか子ども子育て会議の中で検討していく。

質問：野外保育園の支援は、子育て世代への移住定住促進の有効な施策にならないか？
　　　※３園全49 世帯のうち41 世帯、約84％が移住世帯という高い割合。
市長：安曇野の豊かな自然をフィールドとした保育園があることは
　　　若い子育て世代にとって魅力であり、移住定住して頂けることは活力を生む。

提案：野外保育が安曇野で始まり10 年が経つ。
　　　人間の健全な成長に子供時代の野外体験は必要であり、
　　　その効果を検証するため予算付けされたしかるべき調査を行うべき。
　　　その結果をもとに『里山の自然を生かした野外保育園、それを的支援する行政』
　　　という安曇野モデルを内外に発信していけないか。
健康福祉部長：保育についても多様なニーズがある。
　　　　　　　野外保育を一つのスタイルとして認めるという提案。
　　　　　　　野外保育園の有効性、実態を調査するのは必要。
　　　　　　　安曇野市でも来年度「子育て支援会議」を設置し
　　　　　　　その中で野外保育も十分な検証をしていく。

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さてこの野外保育の公的支援について、
安曇野市ではないのですが、長野県が動き出すようなので、
関連内容としてお知らせします。

以下、長野日報という新聞のウェブサイトより

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「森のようちえん」県応援　来年度に認定制度構築 　 更新:2014-1-29 6:01

自然環境をフィールドに活動し、子どもの成長を促す「森のようちえん」と呼ばれる
体験型自然保育（幼児教育）を、“信州の子育て資源”として県が応援とアピールに乗り出す。
県内は全国最多の１７団体が活動するが、地域でも認知度が低いのが実情。
教育の質を保証し認知度を高めるため、来年度、県独自の認定制度を構築し、
併せて、「森のようちえん」の要素を詰め込んだ体験型自然保育プログラムも組み立て、
既存保育園・幼稚園で活用できるようにする。

北欧発祥とされる「森のようちえん」は認可外保育施設の一つで、国内に約１５０団体ある。
県によると、県外では週末などの体験・イベント型が多いが、
県内は団体数が多い上、平日に毎日実施する「常設」型が主流。
１９８３年に国内でも先駆的な取り組みが飯綱高原で始まり、
直近の１０年で約３倍に増加しており、「長野県は森のようちえん先進県」（県）という。

来年度は、幼児教育の専門家や関係者で検討組織を立ち上げ、１０月までに認定制度を構築。
年内に８カ所程度認定する。
認定基準は、スタッフの資格要件や、安全確保、子どもの主体性を尊重し知的好奇心を育む
教育プログラムの有無などソフト面で設定する考えで、
基準を満たした団体は「信州型自然保育団体（仮称）」として県の“お墨付き”を与える。

県が把握する８団体は、県外からの移住者（保護者）が参加者の３５．８％に上り、
魅力を感じる子育て世代の移住者が多いのも県内の「森のようちえん」の特徴。
次世代サポート課は
「長野県の豊かな自然環境を最大限活用した子育てのあり方を県内外に発信したい」
としている。

県内１７団体は、私学助成を受ける学校法人２団体を除くと、
県の助成（地域福祉総合助成金、
県・市町村各２分の１補助）を受けているのは３団体のみ（２０１３年度）。
県は、認定制度で社会的認知度が高まり、財政支援の活用にもつながるとみている。

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野外保育の認知度があがり、理解が進むことは望むところですが、
認定制度と認定によって、助成や支援を受ける一方、
野外保育の特徴を消しかねない運営上の縛りが無いよう注視したいところです。

望三郎市議が昨年11月に訪ねた野外保育園の運営者の方も、
県と認定制度の基準について話し合いを重ねているとのこと。
実践者の意見が十分に反映されたものになっていくことを願います。

これを受けて安曇野市はどのような支援や対応をしていくのでしょうか。
保育者や保護者の切なる思いである、
年中の子どもの健康診断・歯科診断の実施をぜひ行ってもらいたいものです。
これについては改めて市に確認をしていきたいと思います。