議会人としての自覚～初めての議員研修の報告～

先週は2回にわたり、全国の市町村議員を対象とした研修に参加してきました。
14，15日が滋賀県で、16，17日が千葉県で開催。

議員研修の費用は年1回、公費で負担されます。
これは単に公費負担は1回だけ、ということであり、
研修に2回参加することが禁止されているわけではありません。

僕は何でも見てみよう、学んでいこうという気持ちで、
連荘でしたが2つとも参加しました。
2つとも参加したのは僕ぐらいでしたが。

滋賀の研修の公費負担は

交通費　25,600円
研修費（宿泊代込）　7,300円
日当2日分（2,600円×2日）5,200円
合計38,100円です。

千葉の研修は自費参加です。



さて肝心の研修内容について。

滋賀の研修のテーマは自治体財政について。

財政。
平たく言えば、10万人の家族とも言える安曇野市の家計がどうなっているかということ。
行政は家族が路頭に迷わないように、正しくお金を集め、正しくお金を使っていく。
それをチェックすることが議員・議会の大きな仕事です。

現在の安曇野市の財政が大丈夫なのか、
今は良くても、今後も健全であるのか、それとも悪化に向かっているのか、
ということをしっかり認識できるようにならなければなりません。

そのためにはそれを見る目（指標の考え方や資料の見方）を持っていなければ仕事ができません。
増田家の家計や宿の経営はやっていますが、財政はまったく未知の分野です。
いいチャンスだと思い、自治体財政の本を道中で読んで予習して参加しました。

財政を測る指標として、「健全化判断比率」と言われる4つの指標があります。
実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率。
安曇野市のホームページにある財政状況資料集を見ると、この指標はいずれも健全です。

しかし、今の僕のレベルでは見えてこない何かがあるのかもしれません。

研修の中でも、財政破綻した北海道夕張市のことが再三事例として出されました。
破綻してしまったのは単に執行部である行政だけの責任ではなく、
未然にそれをチェックしきれなかった議会にも責任があります。

「安曇野市議会は何やってんだ？」

と揶揄されないよう、議会人として財政にも強くならなければなりません。
そんな思いを強くした滋賀での研修でした。


2つ目の千葉での研修。
こちらは全部で14人の安曇野市議が参加。
安曇野市のバスで行ってきました。

こちらのテーマは議会改革、国の財政と地方財政、ＴＰＰと地域経済、時局と、
それぞれ第一線で活躍する先生方の講演。どれも聞き応えがありました。

なかでも地方議会改革の全国的な現状や今後について、
他の同僚議員のみなさんとその内容を聴けたことが良かったです。
他の議員のみなさんはどんなふうに思ったかなあ？

議会人として、議会をよりよいものにしていくことで、
市政も良くなっていく、僕らの安曇野が良くなっていく、
そう思って頑張っていきたいと思います。


この文章を書いていて、「議会人」という言葉を2度使っていることに気が付きました。
全国から議員が何百人も集まった機会に触れて、
議員という仕事をしている人たちがこんなにもいるんだと目の当たりにしたせいかもしれません。

安曇野という小さなまちの中で政局に右往左往している「政治屋」ではなく、
本当の働きができる「政治家」として議会で生きていく人間になりたいと思います。