市議になってから2か月近く、よく友人知人から、
「議会は毎日あるの?」とか、「議員の仕事はどれぐらいの頻度であるの?」
と聞かれます。
議員の仕事はどこからどこまでなのか、
という範囲を説明するのはとても難しいのですが、
堀金支所の3階で行われる議員の話し合いには週1~2回は行っています。
定例議会(本議会)と呼ばれるメインの議会は年4回。
これは約3週間ほどの会期になります。
※次の定例議会は今週末11月28日(木)に開会します。
この定例議会以外にも、所属している環境経済委員会や広報委員会の会議もあります。
そんなこんなで、結構な頻度で堀金の議場に通っています。
今日は全員協議会と呼ばれる会議がありました。
これは市議全員が集まる会議で、行政から様々な案件について説明を受けたり、
議会運営についての話し合いなどをする場です。
今日の全員協議会の議題は以下のようなもの。
・行政職員の自動車事故の報告
・道路事故における市が賠償したことの報告
※これらはいずれも地方自治法第180条に基づく専決処分による報告のみ。
専決処分とは↓↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%82%E6%B1%BA%E5%87%A6%E5%88%86その他に
・松本と糸魚川を結ぶ高規格道路の説明。
ルート案について説明がありました。
長野県建設部が説明。
・豊科上鳥羽地区の地区土地利用計画について
国道147号沿いの日本電熱工場跡地に商業施設を作ることの説明。
都市建設部都市計画課が説明。
・市の協働まちづくり推進行動計画策定の進捗について
これは企画財政部まちづくり推進課。
・穂高にあるしゃくなげ荘の改修工事について
当初の計画段階では建設費7億5千8百万だった予算が2億3千2百万上積みされる。
これは商工観光課からの説明。
このように、事故の処分報告など軽微なものから、
(と言っても、報告を受けた事故は損害賠償で31万も払っている。
これも市民の税金が使われるので、軽微とは言えませんが。)
9億使っての施設の改修工事まで、様々な案件について各所管部署から説明を受けました。
市議という仕事が、安曇野という地域のありとあらゆる課題や
懸案事項を知らされるポジションなのだと改めて認識しました。もちろん説明を受けて、
「はいそうですか。」ということで終わってはいけません。
市議はそれぞれの各内容について、質問をしたり、意見を言うことができます。
「高規格道路ができることで、果たして安曇野への経済効果はあるのか?」とか、
「通り過ぎる場所になってしまい、かえって逆効果になるのではないか?」とか、
「9億もの費用を投入して改修するしゃくなげ荘だが、
集客見込みが年間25万人で算段している。
最盛期でも20万人だったのに、なぜそのような算段なのか?」
など。
行政の方々が、こうやって議員が出した意見をどの程度受け留め、
検討し、改善させていくかは別として、
議員は各議題に対して、質問をぶつけ、
自分の意見や考え、理想を足しこんでいけるのです。しかし、不勉強で知識が浅ければ、当然質問内容も底の浅いものになります。
ただ自分が分からないことを知りたいだけの質問なのか、
それとも、よりよい計画にしてくための提案に繋がる質問なのか。望三郎市議もしゃくなげ荘の改修で、
松枯れ対策で伐採した松の木など地域資源を活用するために
薪ボイラーを導入するという説明に対し、
「では一体、施設で使用する熱量の何割を薪ボイラーでまかなえるのか?」
と質問してみました。
答えは1割ということでした。
それを受けての再質問はしなかったのですが、
僕がもっと事例を知っていれば、さらに突っ込んだ再質問ができたわけです。
安曇野におけるありとあらゆる課題や懸案事項に対し、
時には建設的な提案や対案を示し、
時には無駄が無いかチェックし、
時には行政のあり方や行為を追及する。
それが市議の仕事なのです。
社会を良くしていきたい!
そんな思いがある人には持って来いの仕事なのです。
そして各分野についての知識がなければ、
その仕事ができないということを実感しました。地球宿でも仲間と福島支援を行ったり、保養の受け入れをしたり、
農的暮らしや半農半Xなどの切り口で社会と繋がっていたわけですが、
より具体的な課題の中で、安曇野という社会を知っていっている今なのです。
もっと勉強して、使える(使われる)市議になっていきたいものです。
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