3月定例会の報告/ハラスメント陳情など
- 2023/03/30
- 10:58
3月定例会が終わりました。
4月からの新年度予算案も可決、私も賛成しました。
その他、いくつかトピックをあげると
太陽光発電施設の条例も全会一致で可決でした。
最終日閉会の太田市長の挨拶では、
洞合公園隣地の開発を不認定にしたことに触れながら、
野立ての太陽光パネルを禁じること、
また脱炭素社会に向けて屋根置きなどは推進していく旨の発言がありました。
我われの洞合公園隣地の反対運動が、
このような条例化につながる契機にもなったのではないかと思っています。
12月に継続審査になっていた市民からの陳情
「安曇野市議会におけるパワーハラスメントの検証及び検証結果の公表について」
は賛成少数で不採択となりました。
パワハラの禁止やそのための取り組みをしていくことには全議員が異論はないのでしょうが、
個別の案件について検証と報告を求めるという今回の陳情項目には、
「中立公平な検証ができない。」「お互いのプライバシーを暴露することにもなりかねない。」
というような反対意見が出ました。
私は以下の賛成討論をしました。
行政に対して追及・チェックをしていく役割を持っている議員として
留意しなければならないと思っての発言しました。
あってはならないハラスメントがなぜ無くならないか。そのことを考えてみました。
それはハラスメントを起こす側にその意識や自覚が不十分だからです。
何がハラスメントか分からず、無自覚にハラスメントを起こしている。
今回の議会運営員会の陳情審査では、
個別案件に入ることを避けようと苦慮される委員長の議事運営を拝見しました。
それも理解しますが、それがかえって抽象的な議論のままで終わり、
ハラスメントへの理解が一人一人の中で深まっていかないと感じました。
以下の実例で考えてみます。
市議改選前の2021年、私は議会広報特別委員会の委員長をしていました。
ここからは信濃毎日新聞記事の引用です。
「安曇野市議会広報特別委員会で3月、議会内でのハラスメントは『無い』とする男性市議と、
『セクハラまがいの発言をされたことがある。』とする女性市議が言い合いとなり、
男性市議が大声を出すなどのトラブルがあった。」(2021年5月22日信濃毎日新聞記事より)
セクハラを端緒に、今度は大声を出して威圧する。
ハラスメントが次のハラスメントを生み出しています。
しかし、私の実例はこのことではなく次のことです。
私は委員長としてこの件に対応したわけですが、その対応がまずかったようで、
当該市議からそれでは不十分だと威圧的な抗議を受けました。
少し怖さを感じるほどに。
私はハラスメントを受けたと感じました。
このようにハラスメントは簡単に起きてしまう。
ハラスメントを受けた人が次の場面ではハラスメントをおこしてしまうのです。
特に自分が正しいという信念を持った人が、それに反することが起こった時に、
その信念・正しさのあまりに、今度は相手を攻めてしまいます。
自分が正しいとすることから陥るハラスメントの落とし穴。
このことを我々はもっと自覚しなければなりません。
どうようなことが議会議員と行政職員の関係性においてもハラスメントは起きやすいです。
我々議会議員は行政をチェックする機能役割を持っています。
日々一生懸命勉強し、知見を高め、そして市民のために良かれと思い、行政を質しています。
この場合の「ただす」は、正しい、ではなく、質問の質すです。
その時の自分の姿勢態度に、自分は間違っているかもしれない、
という自己を振り返る謙虚さや柔軟さはあるでしょうか。
むしろ、自分は正しいと固執したものが無いでしょうか。
それが過ぎると大きな声を出したりして、行政職員を威圧したり、
アンガーマネジメント(=怒りのコントロール)ができずに、圧をかけてしまってないでしょうか。
そこにハラスメントが生まれます。
蛇足かもしれませんが、
行政のみなさんが大きな声を出して対応をされているのを見たことがありません。
どんな市民の言も、我々議員の言に対しても、きちんとアンガーマネジメントをされて受け応えている。
見習わなければと思います。
議会は言論の府、今後一切、大きな声を出して威圧することをやめて、
冷静な対話を行える議会になっていきましょう。
議員としての主張の中にも、1点の内省と相手への敬愛の精神を持ちましょう。
自戒もこめて賛成討論といたします。
他の議員とは少し切り口が変わった討論となりました。
行政の方たち、同僚の議員はどう感じたでしょうね。
みなさんはどう思いましたか?
もう一つ。
今回の一般質問の動画が以下で見られます。
高校生が10数人も傍聴に来てくれた今回の一般質問、熱が入りました。
時間ある方はご覧ください。
https://smart.discussvision.net/smart/tenant/azumino/WebView/rd/schedule.html?year=2023&council_id=46&schedule_id=5
さていよいよ新年度がスタートします。
市の新年度人事も発表され、また巷では統一地方選がスタート。
県議選は明日から選挙戦がスタートです。
こちらも注目ですね。これについては改めて発信しますね。
みなさん、ぜひ投票に。
4月からの新年度予算案も可決、私も賛成しました。
その他、いくつかトピックをあげると
太陽光発電施設の条例も全会一致で可決でした。
最終日閉会の太田市長の挨拶では、
洞合公園隣地の開発を不認定にしたことに触れながら、
野立ての太陽光パネルを禁じること、
また脱炭素社会に向けて屋根置きなどは推進していく旨の発言がありました。
我われの洞合公園隣地の反対運動が、
このような条例化につながる契機にもなったのではないかと思っています。
12月に継続審査になっていた市民からの陳情
「安曇野市議会におけるパワーハラスメントの検証及び検証結果の公表について」
は賛成少数で不採択となりました。
パワハラの禁止やそのための取り組みをしていくことには全議員が異論はないのでしょうが、
個別の案件について検証と報告を求めるという今回の陳情項目には、
「中立公平な検証ができない。」「お互いのプライバシーを暴露することにもなりかねない。」
というような反対意見が出ました。
私は以下の賛成討論をしました。
行政に対して追及・チェックをしていく役割を持っている議員として
留意しなければならないと思っての発言しました。
あってはならないハラスメントがなぜ無くならないか。そのことを考えてみました。
それはハラスメントを起こす側にその意識や自覚が不十分だからです。
何がハラスメントか分からず、無自覚にハラスメントを起こしている。
今回の議会運営員会の陳情審査では、
個別案件に入ることを避けようと苦慮される委員長の議事運営を拝見しました。
それも理解しますが、それがかえって抽象的な議論のままで終わり、
ハラスメントへの理解が一人一人の中で深まっていかないと感じました。
以下の実例で考えてみます。
市議改選前の2021年、私は議会広報特別委員会の委員長をしていました。
ここからは信濃毎日新聞記事の引用です。
「安曇野市議会広報特別委員会で3月、議会内でのハラスメントは『無い』とする男性市議と、
『セクハラまがいの発言をされたことがある。』とする女性市議が言い合いとなり、
男性市議が大声を出すなどのトラブルがあった。」(2021年5月22日信濃毎日新聞記事より)
セクハラを端緒に、今度は大声を出して威圧する。
ハラスメントが次のハラスメントを生み出しています。
しかし、私の実例はこのことではなく次のことです。
私は委員長としてこの件に対応したわけですが、その対応がまずかったようで、
当該市議からそれでは不十分だと威圧的な抗議を受けました。
少し怖さを感じるほどに。
私はハラスメントを受けたと感じました。
このようにハラスメントは簡単に起きてしまう。
ハラスメントを受けた人が次の場面ではハラスメントをおこしてしまうのです。
特に自分が正しいという信念を持った人が、それに反することが起こった時に、
その信念・正しさのあまりに、今度は相手を攻めてしまいます。
自分が正しいとすることから陥るハラスメントの落とし穴。
このことを我々はもっと自覚しなければなりません。
どうようなことが議会議員と行政職員の関係性においてもハラスメントは起きやすいです。
我々議会議員は行政をチェックする機能役割を持っています。
日々一生懸命勉強し、知見を高め、そして市民のために良かれと思い、行政を質しています。
この場合の「ただす」は、正しい、ではなく、質問の質すです。
その時の自分の姿勢態度に、自分は間違っているかもしれない、
という自己を振り返る謙虚さや柔軟さはあるでしょうか。
むしろ、自分は正しいと固執したものが無いでしょうか。
それが過ぎると大きな声を出したりして、行政職員を威圧したり、
アンガーマネジメント(=怒りのコントロール)ができずに、圧をかけてしまってないでしょうか。
そこにハラスメントが生まれます。
蛇足かもしれませんが、
行政のみなさんが大きな声を出して対応をされているのを見たことがありません。
どんな市民の言も、我々議員の言に対しても、きちんとアンガーマネジメントをされて受け応えている。
見習わなければと思います。
議会は言論の府、今後一切、大きな声を出して威圧することをやめて、
冷静な対話を行える議会になっていきましょう。
議員としての主張の中にも、1点の内省と相手への敬愛の精神を持ちましょう。
自戒もこめて賛成討論といたします。
他の議員とは少し切り口が変わった討論となりました。
行政の方たち、同僚の議員はどう感じたでしょうね。
みなさんはどう思いましたか?
もう一つ。
今回の一般質問の動画が以下で見られます。
高校生が10数人も傍聴に来てくれた今回の一般質問、熱が入りました。
時間ある方はご覧ください。
https://smart.discussvision.net/smart/tenant/azumino/WebView/rd/schedule.html?year=2023&council_id=46&schedule_id=5
さていよいよ新年度がスタートします。
市の新年度人事も発表され、また巷では統一地方選がスタート。
県議選は明日から選挙戦がスタートです。
こちらも注目ですね。これについては改めて発信しますね。
みなさん、ぜひ投票に。
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