会派「無会派」を解散した理由(わけ)
- 2022/08/07
- 21:50
増田望三郎です。こんばんは。
今日は会派「無会派」の解散についての発信です。
既に市民タイムスの記事でご存じの人もいるかと思います。
この件について発信しようと思っていましたが、以下の純子議員の発信メールが、
ほぼ100%、いや200%ぐらい私の考えを書き表してくれていましたので、
これを紹介させてもらおうと思います。
また純子さんの文章の最後に、私のコメントも書いています。
小林じゅん子です、おはようございます。
今日は、小林純子から重要なお知らせです。
長文ですが、読んでいただきますようお願いします。
2022年7月31日をもって、私が所属する「無会派」という名称の会派を解散しました。
増田望三郎議員、橋本裕二議員、増井裕壽議員、そして小林純子は、
8月1日から安曇野市議会においては、会派に属さない無所属の議員となりました。
去年の選挙後に会派を組んで、まだ1年もたっていないのに、なぜ解散することになったのか。
そのことを報告する前に、「なぜ『無会派』なんてまぎらわしい名前の会派を組んだのか」を、
思い出していただくために、手みじかに説明しておきます。
安曇野市議会では、会派に属さず無所属議員になると、議会運営委員会に入れません。
この差別的なルール(先例)により、私は14年間一度も議会運営委員を経験できませんでした。
議会運営委員会は議会の運営を大きく左右するので、
そこに関われないことは本当にもどかしかったです。
3年前にやっと、無所属が3人以上いれば、
そのうち1人が代表として議運に入れるようになりました。
ただし、4人いても5人いても、6人いたって代表は1人だけ。
昨年の改選後、無所属でいこうと決めた議員が4人いたことから、
4人で会派を組んで議運に2人出そうということになり、
以下のような合意のもと、「無会派」の名称で会派届を出しました。
*「無会派」は、会派を組まないことの不利益を避けたい議員の集まりである。
*一人ひとりが自立した議員として、常に自己研鑽に努め、
自由闊達な議論の積み重ねにより積極的に政策提案を行っていく。
実際、この理念のもと、若手2人、3期目の中堅、5期目のベテランが、常に自己研鑽に努め、
自由闊達な議論を交わし、自立した議員として己の意思で活動してきました。
無所属議員が4人いるだけだと差別を受けるので、会派を名乗ることで差別を回避したわけですが、
こんな理不尽なことはないと思います。
そのようなわけで、今回の無会派(会派)の解散は、
メンバーそれぞれの政治的スタンスが大きくずれてしまったとか、そういう理由ではありません。
そうではなく、無会派(会派)とは別に無所属の議員が一人出現したことにあります。
先月半ばのこと、内川集雄議員が会派あづみ野を離脱して無所属となられたのですが、
もともと無所属である無会派(会派)の4人は、一人の無所属議員と、
もともと無所属の無会派(会派)が並んで存在する状態に違和感を持ちました。
無会派(会派)に国民民主党の内川議員が所属することは困難なので、
1人の無所属議員としていることで、差別される立場に置かれるのに、
もともと無所属の4人は無会派を名乗ることで会派として認められ差別されない。
安曇野市議会の理不尽さが際立つ状態となるなか、
無会派(会派)を続けることは差別を認める側になることにほかならず、
解散して4人の無所属議員にもどることを選択したのです。
昨日8月5日の議会運営委員会では、
早速会派異動に伴う委員会等の構成について検討しなければいけないということになり、
3案が提示されました。
①先例に基づいて行う。議運は無所属3人以上から1人、残りは会派で按分。
議会改革委、広報委は無所属への割り当て無し。
これで決まると、私は議運に残れない可能性高いです。
そして、現在、議会改革委員長の増田議員、同委員の橋本議員は委員会から外されます。
議会広報委員長の増井議員や副委員長の私も外されることになります。
そのほか、広域連合や一部事務組合の議員等も外される可能性あります。
内川議員も同様に、無所属になったからと外される委員会があります。
こうして書いていても、ひどい差別だと思います。
②としては、議運は先例通りに決め直し、
他の委員会等は残りの任期(来年の10月までは)現状を継続する。
そして③として、やっと、先例を見直す(無所属議員も平等に扱うことにする)というのが出てきました。
無会派(会派)を解散したのは、③の見直しを期待してのことでもありますが、どうなることやら。
会派を組む人たちは、
「安曇野市議会は会派制をとっている」
「議会はルールに従うもの」「先例で決まっている」と言うのですが、
議会の大原則「議員平等の原則」を無視したルールや先例は違法・無効です。
「議員平等の原則」とは、議会の構成員である議員は、法令上完全に平等であり、対等である。
議員の性別、年齢、信条、社会的地位、選挙時の得票数、議員としての経験年数その他の条件は、
議会内においては一切関係なく、発言権、表決権、選挙権等議員に認められている権限は
すべて平等なものとして取り扱われる、ということ。
今日の議運では、「議員平等の原則」への道のりは、はるかに遠い・・・ と感じました。
以上、無所属にもどった小林純子ですが、私自身はなにも変わってはおりません。
今後ともよろしくお願いいたします。
純子さんの長い文章読んでもらえたでしょうか。
この後、SNSにも発信します。
会派を組む組まないは、各議員の自由です。
ただし、組まないことで受ける不利益について、今回このような論を我われは立てています。
現状の議会運営を良しとする方たち、特にSNS発信をされている同僚議員には、
その考え、論を発してもらいたいですね。
一方、お互いの主張を張り合っても、結局は数で決められてしまいます。
そうではなく、「何が理なのか?」をちゃんと客観的に考え、
その理にそった議会運営にしていくことが肝要だと思っています。
その意味で、地方自治が専門の大学教授などに、
このような状態は地方自治法に違憲の可能性があるのか、
コメントを求めてはどうかと、議運で提案しました。
この議論はまだ今後も続きます。またお知らせしますね。
今日は会派「無会派」の解散についての発信です。
既に市民タイムスの記事でご存じの人もいるかと思います。
この件について発信しようと思っていましたが、以下の純子議員の発信メールが、
ほぼ100%、いや200%ぐらい私の考えを書き表してくれていましたので、
これを紹介させてもらおうと思います。
また純子さんの文章の最後に、私のコメントも書いています。
小林じゅん子です、おはようございます。
今日は、小林純子から重要なお知らせです。
長文ですが、読んでいただきますようお願いします。
2022年7月31日をもって、私が所属する「無会派」という名称の会派を解散しました。
増田望三郎議員、橋本裕二議員、増井裕壽議員、そして小林純子は、
8月1日から安曇野市議会においては、会派に属さない無所属の議員となりました。
去年の選挙後に会派を組んで、まだ1年もたっていないのに、なぜ解散することになったのか。
そのことを報告する前に、「なぜ『無会派』なんてまぎらわしい名前の会派を組んだのか」を、
思い出していただくために、手みじかに説明しておきます。
安曇野市議会では、会派に属さず無所属議員になると、議会運営委員会に入れません。
この差別的なルール(先例)により、私は14年間一度も議会運営委員を経験できませんでした。
議会運営委員会は議会の運営を大きく左右するので、
そこに関われないことは本当にもどかしかったです。
3年前にやっと、無所属が3人以上いれば、
そのうち1人が代表として議運に入れるようになりました。
ただし、4人いても5人いても、6人いたって代表は1人だけ。
昨年の改選後、無所属でいこうと決めた議員が4人いたことから、
4人で会派を組んで議運に2人出そうということになり、
以下のような合意のもと、「無会派」の名称で会派届を出しました。
*「無会派」は、会派を組まないことの不利益を避けたい議員の集まりである。
*一人ひとりが自立した議員として、常に自己研鑽に努め、
自由闊達な議論の積み重ねにより積極的に政策提案を行っていく。
実際、この理念のもと、若手2人、3期目の中堅、5期目のベテランが、常に自己研鑽に努め、
自由闊達な議論を交わし、自立した議員として己の意思で活動してきました。
無所属議員が4人いるだけだと差別を受けるので、会派を名乗ることで差別を回避したわけですが、
こんな理不尽なことはないと思います。
そのようなわけで、今回の無会派(会派)の解散は、
メンバーそれぞれの政治的スタンスが大きくずれてしまったとか、そういう理由ではありません。
そうではなく、無会派(会派)とは別に無所属の議員が一人出現したことにあります。
先月半ばのこと、内川集雄議員が会派あづみ野を離脱して無所属となられたのですが、
もともと無所属である無会派(会派)の4人は、一人の無所属議員と、
もともと無所属の無会派(会派)が並んで存在する状態に違和感を持ちました。
無会派(会派)に国民民主党の内川議員が所属することは困難なので、
1人の無所属議員としていることで、差別される立場に置かれるのに、
もともと無所属の4人は無会派を名乗ることで会派として認められ差別されない。
安曇野市議会の理不尽さが際立つ状態となるなか、
無会派(会派)を続けることは差別を認める側になることにほかならず、
解散して4人の無所属議員にもどることを選択したのです。
昨日8月5日の議会運営委員会では、
早速会派異動に伴う委員会等の構成について検討しなければいけないということになり、
3案が提示されました。
①先例に基づいて行う。議運は無所属3人以上から1人、残りは会派で按分。
議会改革委、広報委は無所属への割り当て無し。
これで決まると、私は議運に残れない可能性高いです。
そして、現在、議会改革委員長の増田議員、同委員の橋本議員は委員会から外されます。
議会広報委員長の増井議員や副委員長の私も外されることになります。
そのほか、広域連合や一部事務組合の議員等も外される可能性あります。
内川議員も同様に、無所属になったからと外される委員会があります。
こうして書いていても、ひどい差別だと思います。
②としては、議運は先例通りに決め直し、
他の委員会等は残りの任期(来年の10月までは)現状を継続する。
そして③として、やっと、先例を見直す(無所属議員も平等に扱うことにする)というのが出てきました。
無会派(会派)を解散したのは、③の見直しを期待してのことでもありますが、どうなることやら。
会派を組む人たちは、
「安曇野市議会は会派制をとっている」
「議会はルールに従うもの」「先例で決まっている」と言うのですが、
議会の大原則「議員平等の原則」を無視したルールや先例は違法・無効です。
「議員平等の原則」とは、議会の構成員である議員は、法令上完全に平等であり、対等である。
議員の性別、年齢、信条、社会的地位、選挙時の得票数、議員としての経験年数その他の条件は、
議会内においては一切関係なく、発言権、表決権、選挙権等議員に認められている権限は
すべて平等なものとして取り扱われる、ということ。
今日の議運では、「議員平等の原則」への道のりは、はるかに遠い・・・ と感じました。
以上、無所属にもどった小林純子ですが、私自身はなにも変わってはおりません。
今後ともよろしくお願いいたします。
純子さんの長い文章読んでもらえたでしょうか。
この後、SNSにも発信します。
会派を組む組まないは、各議員の自由です。
ただし、組まないことで受ける不利益について、今回このような論を我われは立てています。
現状の議会運営を良しとする方たち、特にSNS発信をされている同僚議員には、
その考え、論を発してもらいたいですね。
一方、お互いの主張を張り合っても、結局は数で決められてしまいます。
そうではなく、「何が理なのか?」をちゃんと客観的に考え、
その理にそった議会運営にしていくことが肝要だと思っています。
その意味で、地方自治が専門の大学教授などに、
このような状態は地方自治法に違憲の可能性があるのか、
コメントを求めてはどうかと、議運で提案しました。
この議論はまだ今後も続きます。またお知らせしますね。
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