12月定例会の報告~43回の討論!議会は活発化している!?~
- 2020/12/23
- 10:19
12月定例会が18日に終わりました。
今回の定例会は各議案における採決で賛成と反対の討論が活発に行われました。
13の議案に対して、総発言数43回(私も3回発言)。
これは私の7年の議会経験の中でも一番の多さではないでしょうか。
私自身も含めて各議員の発言内容のレベルや質がどれだけのものか、
自己満足になってないかという見極めは必要ですが、
それでも議論してナンボの議会。いい傾向だと思っています。
議会の活発化という点では、委員会で議論し、まとめ上げた要望を議長名で政策提案したり、
広報委員会では毎回作る特集記事で積極的に市民との対話を組み込んだり、
(次号は新成人に市政を尋ねる取材をしています。)
動く議会、提言する議会へと脱皮しようと頑張っています。
まだまだこんなもんではないと思っていますし、
市民のみなさんもこんなレベルじゃだめだという人もいるでしょう。
来年も引き続きガンバリマス。
あっ、そうそう、来年と言えば来年2021年は選挙の年。
本日12月23日付の市民タイムスに、現職議員で来期も出馬する人の名前が挙がっていました。
望三郎も出馬と載っていましたよ。
来年は選挙年。節目で新たなチャレンジの年です。
話がずれましたが、定例会のこと。
討論が多かったということを書きましたが、私が発言したのは以下の3つ。
①土地利用条例の改正に反対討論
②5Gに対して慎重な対応を自治体に求める陳情に賛成討論
③豊科重柳地区の農地群が開発できるように都市計画を変更する陳情に反対討論
ここでは市民から出された陳情②③について発言要旨を書きますね。
●第5世代移動通信システム(5G)導入に際して慎重な自治体対応を求める陳情書
私は先日化学物質過敏症の方と話をする機会がありました。
本人自身はそのことを自覚しているため、
例えば洗濯は合成洗剤を使わずにせっけん洗剤を使用し化学物質を避けています。
一方身近にいる他人が合成洗剤を使って洗濯した衣類をまとっていれば、それを受けてしまい、めまいや吐き気を催してしまうそうです。
このようにご本人だけでなく、同居される家族の方たちも化学物質をできるだけ遠ざける生活を余儀なくされる状況になります。
今回の陳情は電磁波過敏症の方たちによるものですが、化学物質過敏症と同様に、
当事者にとっては豊かに健康に生きられるのかという切実な問題です。
また症状が現状では出てない人や過敏でない方たちにとっても、
5G導入による健康被害についてはまだその詳細が明らかになっておらず、
その点でも十分に慎重になるべきだと考えます。
社会はデジタルトランスフォーメーションの方向に向かっており、私もそれを推進する立場ですが、
5G移行における電磁波の健康への懸念とどう折り合いをつけていくか、今後も注視しなければなりません。
最後に、みなさんはHSPという言葉を御存じでしょうか?
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)と言って、
高度な感覚処理感受性を、気質として持つとされる人のことを言います。
精神医学上の概念ではなく、病気や障害ではありませんが、高度に感受性が強いため、
疲れやすく日常生活に生きづらさを抱えている方もおられます。
HSP、化学物質過敏症、電磁波過敏症など、現代社会において様々な刺激に過敏な方たちがいて、
生きづらさを抱えていることを理解し、配慮できる社会を目指したいと思います。
以上賛成討論といたします。
→採決の結果、賛成少数(反対多数)で陳情は不採択になりました。
今回の陳情は、5G自体に反対という内容ではなく、電磁波過敏症の方たちにとっては、
健康や生活面において不安があるので、基地局設置の情報を市民に提供したり、
そのことを対応する市の担当部署を決めてほしいというものでした。
切実な要望を議会として汲み取れなかったことはとても残念でした。
●豊科重柳地区活性化(開発)に関する陳情書
※13人の地権者は農業に将来を見いだせず、維持もできないので、売却して物流拠点にし、
地区の活性化を図りたい。そのために市の計画変更を求めるという内容
13人もの地権者の方が署名を連ねるこの陳情書をどのように受け止めればいいのでしょうか。
「先祖代々から受け継いできた農地を手渡していいのか」、「安曇野の田園風景を失ってはならない。」
そのような正論をけして簡単には言えない、地権者の皆さんの現実、農業者の現実があるのだと推察します。
このような状況になってしまうことには、農業後継者不足、米価の下落、
それに対して有効な農業施策が打てていないことなど様々な複合的な要因があります。
これを誰かだけのせいだとは言えず、
このような状況にあることと政策を考える政治に携わる我々とが無関係であるとは言えません。
行政も、行政に政策提案を促す我々議会も、
こういった状況をしょうがないと心のどこかで思っているとしたら、
安曇野の田園風景は守られて行かないでしょう。
このことを十分に反省して本気で田園風景を守るための政策を考えなければなりません。
市の広報11月号には「安曇野の田園風景を守る」という特集記事が掲載されていました。
素晴らしい若手農業者もいます。まだまだやれることがある。
自戒も込めて反対討論といたします。
→採決の結果、賛成多数(反対少数)で陳情は採択となりました。
安曇野市の田園風景を守る、ということを本気で、
しかも各立場の人たちが同じ方向性で取り組める総合政策が必要だと感じました。
今回の定例会は各議案における採決で賛成と反対の討論が活発に行われました。
13の議案に対して、総発言数43回(私も3回発言)。
これは私の7年の議会経験の中でも一番の多さではないでしょうか。
私自身も含めて各議員の発言内容のレベルや質がどれだけのものか、
自己満足になってないかという見極めは必要ですが、
それでも議論してナンボの議会。いい傾向だと思っています。
議会の活発化という点では、委員会で議論し、まとめ上げた要望を議長名で政策提案したり、
広報委員会では毎回作る特集記事で積極的に市民との対話を組み込んだり、
(次号は新成人に市政を尋ねる取材をしています。)
動く議会、提言する議会へと脱皮しようと頑張っています。
まだまだこんなもんではないと思っていますし、
市民のみなさんもこんなレベルじゃだめだという人もいるでしょう。
来年も引き続きガンバリマス。
あっ、そうそう、来年と言えば来年2021年は選挙の年。
本日12月23日付の市民タイムスに、現職議員で来期も出馬する人の名前が挙がっていました。
望三郎も出馬と載っていましたよ。
来年は選挙年。節目で新たなチャレンジの年です。
話がずれましたが、定例会のこと。
討論が多かったということを書きましたが、私が発言したのは以下の3つ。
①土地利用条例の改正に反対討論
②5Gに対して慎重な対応を自治体に求める陳情に賛成討論
③豊科重柳地区の農地群が開発できるように都市計画を変更する陳情に反対討論
ここでは市民から出された陳情②③について発言要旨を書きますね。
●第5世代移動通信システム(5G)導入に際して慎重な自治体対応を求める陳情書
私は先日化学物質過敏症の方と話をする機会がありました。
本人自身はそのことを自覚しているため、
例えば洗濯は合成洗剤を使わずにせっけん洗剤を使用し化学物質を避けています。
一方身近にいる他人が合成洗剤を使って洗濯した衣類をまとっていれば、それを受けてしまい、めまいや吐き気を催してしまうそうです。
このようにご本人だけでなく、同居される家族の方たちも化学物質をできるだけ遠ざける生活を余儀なくされる状況になります。
今回の陳情は電磁波過敏症の方たちによるものですが、化学物質過敏症と同様に、
当事者にとっては豊かに健康に生きられるのかという切実な問題です。
また症状が現状では出てない人や過敏でない方たちにとっても、
5G導入による健康被害についてはまだその詳細が明らかになっておらず、
その点でも十分に慎重になるべきだと考えます。
社会はデジタルトランスフォーメーションの方向に向かっており、私もそれを推進する立場ですが、
5G移行における電磁波の健康への懸念とどう折り合いをつけていくか、今後も注視しなければなりません。
最後に、みなさんはHSPという言葉を御存じでしょうか?
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)と言って、
高度な感覚処理感受性を、気質として持つとされる人のことを言います。
精神医学上の概念ではなく、病気や障害ではありませんが、高度に感受性が強いため、
疲れやすく日常生活に生きづらさを抱えている方もおられます。
HSP、化学物質過敏症、電磁波過敏症など、現代社会において様々な刺激に過敏な方たちがいて、
生きづらさを抱えていることを理解し、配慮できる社会を目指したいと思います。
以上賛成討論といたします。
→採決の結果、賛成少数(反対多数)で陳情は不採択になりました。
今回の陳情は、5G自体に反対という内容ではなく、電磁波過敏症の方たちにとっては、
健康や生活面において不安があるので、基地局設置の情報を市民に提供したり、
そのことを対応する市の担当部署を決めてほしいというものでした。
切実な要望を議会として汲み取れなかったことはとても残念でした。
●豊科重柳地区活性化(開発)に関する陳情書
※13人の地権者は農業に将来を見いだせず、維持もできないので、売却して物流拠点にし、
地区の活性化を図りたい。そのために市の計画変更を求めるという内容
13人もの地権者の方が署名を連ねるこの陳情書をどのように受け止めればいいのでしょうか。
「先祖代々から受け継いできた農地を手渡していいのか」、「安曇野の田園風景を失ってはならない。」
そのような正論をけして簡単には言えない、地権者の皆さんの現実、農業者の現実があるのだと推察します。
このような状況になってしまうことには、農業後継者不足、米価の下落、
それに対して有効な農業施策が打てていないことなど様々な複合的な要因があります。
これを誰かだけのせいだとは言えず、
このような状況にあることと政策を考える政治に携わる我々とが無関係であるとは言えません。
行政も、行政に政策提案を促す我々議会も、
こういった状況をしょうがないと心のどこかで思っているとしたら、
安曇野の田園風景は守られて行かないでしょう。
このことを十分に反省して本気で田園風景を守るための政策を考えなければなりません。
市の広報11月号には「安曇野の田園風景を守る」という特集記事が掲載されていました。
素晴らしい若手農業者もいます。まだまだやれることがある。
自戒も込めて反対討論といたします。
→採決の結果、賛成多数(反対少数)で陳情は採択となりました。
安曇野市の田園風景を守る、ということを本気で、
しかも各立場の人たちが同じ方向性で取り組める総合政策が必要だと感じました。
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