県の高校改革~再編について~
- 2020/08/29
- 16:38
【安曇野・松本界隈の高校再編について】
8月の終わりになっても、まだまだ暑い日が続きますね。
来週火曜日からは9月定例会。
令和元年度の決算認定を行う決算議会です。
さて昨日は長野県教育委員会が主催する
「高校改革 実施方針」説明会なるものに参加してきました。
県教委が進める高校改革とは以下の2つ。
1、「探求的な学び」へ転換・推進すること
2、高校の再編
1の探求的な学びについては、学習指導要領に言われる
「主体的・対話的で深い学び」となるように、これからの授業は、
先生が一方的に話して板書して、生徒はそれを写すという講義型から、
グループワークやプレゼンテーションを取り入れたものにしていくという話がありました。
さて肝心のもう1つの高校再編について。
説明によると、松本・安曇野・塩尻を中心とした
旧第11通学区における中学卒業のこどもの人数は、
2019年が4,007人に対し、15年後の2034年には3,003人になるとのこと。
約1000人の減少。40人クラスとすれば25クラスが無くなる算段。
県教委の説明は、
「少人数で小規模化するとこれまでのような質の高い学びが維持できなくなる。
そこで高校の再編が必要になる。」というものでした。
再編の対象になっているのが、南農(南安曇農業高校)や穂高商業で、
これからは農と商の連携などが益々必要になるので、
こういった専門校は統合して総合高校にしていこうというものでした。
(今回の説明会では具体的に個別の高校名まで挙げてはいませんでしたが。)
既に安曇野市においては、穂高商業の単独存続の署名が集められたり、
市議会にも南農高校の単独存続を求める陳情が提出されており、
今年の3月定例会で賛成多数で採択されています。
私は当時、以下のような考えで単独存続を求める陳情に反対しました。
少子化で生徒数も減り、多くの高校において定員割れする状況がある中で、
南農が存続していくためには、果たして単独存続がいいのか。
それとも農商連携が行えるように、他の専門高校との合併して、
より幅広い分野にわたり、その特色を出していくのがいいのか。
これについては、単なる母校を残したいというノスタルジーだけでない、
質のある議論をしなければならない。
その理由で12月定例会時にはこの陳情を継続審査にし、
その後須坂創成高校に委員会で視察に行くなどして研究をしました。
農商工の連携できる特色ある複数の専門性がある総合高校もアリだなと思ったのですが、
一方で南農単独の筋も検討したいと思い、
今度は南農高校への視察を行いたいと、委員会での審査の際に、
2度の継続審査を出しましたが、継続にすることは多数決で否決。
本会議では、「単独存続」を良しとするだけの調査をしておらず根拠が無い。
むしろ南農高校が進むべき豊かな道を限定してしまうのでという思いもあって反対しました。
いずれにせよ、南農高校が子どもたちにとっても、安曇野市にとっても、
最もいい形で存続していく道筋をこれから考えていかなければなりません。
あれから半年が経ち、コロナ禍も社会に大きく広がりました。
県教委の説明にあった、
「「少人数で小規模化するとこれまでのような質の高い学びが維持できなくなる。
そこで高校の再編が必要になる。」には疑問が湧きました。
今、私は高校改革について以下のように考えます。
①まず、少人数だから学びの質が維持できないというのは違って、
むしろ少人数の方が、より専門的な勉強を深く進めていけるのではないかということ。
大学のゼミのようなイメージ。
②またwithコロナの時代には、1カ所に人をたくさん集めるということよりも、
小規模分散化の方がいいのではないかということ。
なので、統合して1カ所に生徒を集めるというのではなく、
物理的な学びの拠点を残すようにする。
そして小規模分散化された拠点で、農業や商業の専門性を学べるようにする。
③さらに、それぞれの授業を生徒自身が必要に応じて選択できるようにする。
農業高校の生徒が商業の授業を取得でき、商業高校の生徒が農業の授業を取得でき、
単位互換できるようなシステムにするというものです。
これを実現するのに、再編よりも単独校で残す方がいいのならば、
単独存続だし、複数の専門を組み合わせた総合高校に再編するにしても、②③をやれるようにする。
そんなことを考えました。
みなさん、南農OBの方、穂高商OBも居られるでしょう。
またこれから高校受験を控える保護者の方もおられるでしょう。
(ウチもそう。息子君、今日は高校の見学に行っていました。)
高校改革について、ご意見あれば聴かせてください。
8月の終わりになっても、まだまだ暑い日が続きますね。
来週火曜日からは9月定例会。
令和元年度の決算認定を行う決算議会です。
さて昨日は長野県教育委員会が主催する
「高校改革 実施方針」説明会なるものに参加してきました。
県教委が進める高校改革とは以下の2つ。
1、「探求的な学び」へ転換・推進すること
2、高校の再編
1の探求的な学びについては、学習指導要領に言われる
「主体的・対話的で深い学び」となるように、これからの授業は、
先生が一方的に話して板書して、生徒はそれを写すという講義型から、
グループワークやプレゼンテーションを取り入れたものにしていくという話がありました。
さて肝心のもう1つの高校再編について。
説明によると、松本・安曇野・塩尻を中心とした
旧第11通学区における中学卒業のこどもの人数は、
2019年が4,007人に対し、15年後の2034年には3,003人になるとのこと。
約1000人の減少。40人クラスとすれば25クラスが無くなる算段。
県教委の説明は、
「少人数で小規模化するとこれまでのような質の高い学びが維持できなくなる。
そこで高校の再編が必要になる。」というものでした。
再編の対象になっているのが、南農(南安曇農業高校)や穂高商業で、
これからは農と商の連携などが益々必要になるので、
こういった専門校は統合して総合高校にしていこうというものでした。
(今回の説明会では具体的に個別の高校名まで挙げてはいませんでしたが。)
既に安曇野市においては、穂高商業の単独存続の署名が集められたり、
市議会にも南農高校の単独存続を求める陳情が提出されており、
今年の3月定例会で賛成多数で採択されています。
私は当時、以下のような考えで単独存続を求める陳情に反対しました。
少子化で生徒数も減り、多くの高校において定員割れする状況がある中で、
南農が存続していくためには、果たして単独存続がいいのか。
それとも農商連携が行えるように、他の専門高校との合併して、
より幅広い分野にわたり、その特色を出していくのがいいのか。
これについては、単なる母校を残したいというノスタルジーだけでない、
質のある議論をしなければならない。
その理由で12月定例会時にはこの陳情を継続審査にし、
その後須坂創成高校に委員会で視察に行くなどして研究をしました。
農商工の連携できる特色ある複数の専門性がある総合高校もアリだなと思ったのですが、
一方で南農単独の筋も検討したいと思い、
今度は南農高校への視察を行いたいと、委員会での審査の際に、
2度の継続審査を出しましたが、継続にすることは多数決で否決。
本会議では、「単独存続」を良しとするだけの調査をしておらず根拠が無い。
むしろ南農高校が進むべき豊かな道を限定してしまうのでという思いもあって反対しました。
いずれにせよ、南農高校が子どもたちにとっても、安曇野市にとっても、
最もいい形で存続していく道筋をこれから考えていかなければなりません。
あれから半年が経ち、コロナ禍も社会に大きく広がりました。
県教委の説明にあった、
「「少人数で小規模化するとこれまでのような質の高い学びが維持できなくなる。
そこで高校の再編が必要になる。」には疑問が湧きました。
今、私は高校改革について以下のように考えます。
①まず、少人数だから学びの質が維持できないというのは違って、
むしろ少人数の方が、より専門的な勉強を深く進めていけるのではないかということ。
大学のゼミのようなイメージ。
②またwithコロナの時代には、1カ所に人をたくさん集めるということよりも、
小規模分散化の方がいいのではないかということ。
なので、統合して1カ所に生徒を集めるというのではなく、
物理的な学びの拠点を残すようにする。
そして小規模分散化された拠点で、農業や商業の専門性を学べるようにする。
③さらに、それぞれの授業を生徒自身が必要に応じて選択できるようにする。
農業高校の生徒が商業の授業を取得でき、商業高校の生徒が農業の授業を取得でき、
単位互換できるようなシステムにするというものです。
これを実現するのに、再編よりも単独校で残す方がいいのならば、
単独存続だし、複数の専門を組み合わせた総合高校に再編するにしても、②③をやれるようにする。
そんなことを考えました。
みなさん、南農OBの方、穂高商OBも居られるでしょう。
またこれから高校受験を控える保護者の方もおられるでしょう。
(ウチもそう。息子君、今日は高校の見学に行っていました。)
高校改革について、ご意見あれば聴かせてください。
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