平成30年度安曇野市の決算状況と市政トピック
- 2019/09/16
- 13:03
増田望三郎です。こんにちは。
9月定例会はも残すところ20日の最終日の各議案の採決だけになりました。
少し遅くなりましたが、今定例会のポイントをいくつか。
今回の定例会は30年度の決算を承認するかどうかということが一番大きな案件です。
※決算とは一定の期間内での利益・損失の最終的な総計算・勘定結果のこと
で、安曇野市の30年度の決算はどうなっているか。
友人から以下のメールもいただきました。
> 今日の市民タイムスの記事です。平成30年度、実質収支7億1600万円黒字とありま
> す。「へぇー、安曇野市は健全財政なんだ」と思う人も多いでしょう。黒字というの
> は、収入が支出を上回ることですが、市の財政の場合は市債という名の借金も収入と
> して扱われるのです。ちなみに30年度は51臆6700万も借金しています。(総予算の約
> 8分の1)借りる相手は金融機関(八十二銀行、長野銀行、JA、..)です。
友人の書かれた30年度借金が51億6700万円というのは当初の予算時の金額で、
これが実際の決算では44億5700万円でした。
借金(市債発行)をする一方で、借金(公債費)を返してもいます。
その返金額が53億440万円です。
この数字だけ見ると、借金より返済額の方が多い。
30年度末の借金残高は29年度より28億6千万円程減り、783億円です。(水道事業会計も含む)
これは3年連続の減少です。
ここまでは安曇野市は借金残高が減っていると言えますが、
現在進行中の新総合体育館建設費用38億円、穂高広域のゴミ処理施設100億円超により、
31年度、32年度と借金残高は増えます。
また基金(家計で言えば貯蓄ね。)は、30年度約170億円で、
昨年29年度より6億8千万円増えています。
しかし、これも体育館とゴミ処理施設完成後の令和3年度より借金の返済が膨らみ、
その返済により基金を取り崩すことになり、令和7年度には約101億円になります。
というように、健全財政に努めているとは言えますが、油断は許せない状況です。
さらに、上記2施設の大型事業を優先したことにより、
そのしわ寄せが様々なところに及んでいる状況もあります。
それぞれの施設の存続の是非についてはここでは触れませんが、
穂高プールや長峰荘などの廃止や民間譲渡、子ども園の統廃合などの話題が出たのも、
こういったところで切り詰めていかないと大型事業ができないという事情があるのです。
少し具体的な話になりますが、
堀金にある市の施設ほりで~ゆは市も出資している第3セクター会社に経営を委ねていますが、
3年連続の赤字、ファインビューも今年は黒字になりましたが、昨年まで赤字でした。
三郷の堆肥センターも赤字。
こういった施設の赤字を市が補填する状況もあり得ます。
我われ議員はしっかりとチェックしなければなりません。
さて今回の定例会でも議論された市政トピックを挙げますと、
10月1日からは保育無償化に。
無償化はありがたいですが、これまでの保育料に含まれていた給食費を負担することになります。
また無償化対象外だった認可外保育施設の森のようちえんは、
県と安曇野市が補助金を出すことにより、実質無償化になります。
市が補助金を出すのは安曇野市だけです。
私が一般質問で取り上げたテレワーク事業。
これは11月から働きたい人を募集するとのこと。
自分の働ける時間の中で個人事業主としてお仕事をするというもので、
1日3時間ぐらいなら働ける、という人はぜひやってみてはいかがでしょう。
データ入力などパソコン業務です。
再生可能エネルギーの推進ということで、
市では木質チップボイラーの導入の検討を始めます。
国の事業ということで国のお金を使います。
松糸道路について。
これは今回の定例会に予算措置はされていませんが、
県による説明会が9月8日に開催され、大北地域だけでなく、
これは安曇野市にとっても必要な道路ということで、いよいよルート選定に入ります。
それともう一つ。
新総合体育館を移住交流の拠点にも、ということで
なんとクラウドファンディング(CF)をしてお金を集めよう!ということを市がやっています。
今回の補正予算案にあがっています。
担当部署は財政課。
人さまのお金を集めるには共感を呼ぶためのストーリーが必要。
CFをやって少しでも市の一般財源からの持ち出しを少なくしようという魂胆ですが、
ストーリーがあまりにも無さ過ぎて、これはショッパイ結果になりそう・・・。
以上、こんなところでしょうか。
秋の実り、稲刈りが進んでいますね。
うちも議会が終わったら稲刈り、エゴマ収穫、ソバ収穫と目白押しです。
9月定例会はも残すところ20日の最終日の各議案の採決だけになりました。
少し遅くなりましたが、今定例会のポイントをいくつか。
今回の定例会は30年度の決算を承認するかどうかということが一番大きな案件です。
※決算とは一定の期間内での利益・損失の最終的な総計算・勘定結果のこと
で、安曇野市の30年度の決算はどうなっているか。
友人から以下のメールもいただきました。
> 今日の市民タイムスの記事です。平成30年度、実質収支7億1600万円黒字とありま
> す。「へぇー、安曇野市は健全財政なんだ」と思う人も多いでしょう。黒字というの
> は、収入が支出を上回ることですが、市の財政の場合は市債という名の借金も収入と
> して扱われるのです。ちなみに30年度は51臆6700万も借金しています。(総予算の約
> 8分の1)借りる相手は金融機関(八十二銀行、長野銀行、JA、..)です。
友人の書かれた30年度借金が51億6700万円というのは当初の予算時の金額で、
これが実際の決算では44億5700万円でした。
借金(市債発行)をする一方で、借金(公債費)を返してもいます。
その返金額が53億440万円です。
この数字だけ見ると、借金より返済額の方が多い。
30年度末の借金残高は29年度より28億6千万円程減り、783億円です。(水道事業会計も含む)
これは3年連続の減少です。
ここまでは安曇野市は借金残高が減っていると言えますが、
現在進行中の新総合体育館建設費用38億円、穂高広域のゴミ処理施設100億円超により、
31年度、32年度と借金残高は増えます。
また基金(家計で言えば貯蓄ね。)は、30年度約170億円で、
昨年29年度より6億8千万円増えています。
しかし、これも体育館とゴミ処理施設完成後の令和3年度より借金の返済が膨らみ、
その返済により基金を取り崩すことになり、令和7年度には約101億円になります。
というように、健全財政に努めているとは言えますが、油断は許せない状況です。
さらに、上記2施設の大型事業を優先したことにより、
そのしわ寄せが様々なところに及んでいる状況もあります。
それぞれの施設の存続の是非についてはここでは触れませんが、
穂高プールや長峰荘などの廃止や民間譲渡、子ども園の統廃合などの話題が出たのも、
こういったところで切り詰めていかないと大型事業ができないという事情があるのです。
少し具体的な話になりますが、
堀金にある市の施設ほりで~ゆは市も出資している第3セクター会社に経営を委ねていますが、
3年連続の赤字、ファインビューも今年は黒字になりましたが、昨年まで赤字でした。
三郷の堆肥センターも赤字。
こういった施設の赤字を市が補填する状況もあり得ます。
我われ議員はしっかりとチェックしなければなりません。
さて今回の定例会でも議論された市政トピックを挙げますと、
10月1日からは保育無償化に。
無償化はありがたいですが、これまでの保育料に含まれていた給食費を負担することになります。
また無償化対象外だった認可外保育施設の森のようちえんは、
県と安曇野市が補助金を出すことにより、実質無償化になります。
市が補助金を出すのは安曇野市だけです。
私が一般質問で取り上げたテレワーク事業。
これは11月から働きたい人を募集するとのこと。
自分の働ける時間の中で個人事業主としてお仕事をするというもので、
1日3時間ぐらいなら働ける、という人はぜひやってみてはいかがでしょう。
データ入力などパソコン業務です。
再生可能エネルギーの推進ということで、
市では木質チップボイラーの導入の検討を始めます。
国の事業ということで国のお金を使います。
松糸道路について。
これは今回の定例会に予算措置はされていませんが、
県による説明会が9月8日に開催され、大北地域だけでなく、
これは安曇野市にとっても必要な道路ということで、いよいよルート選定に入ります。
それともう一つ。
新総合体育館を移住交流の拠点にも、ということで
なんとクラウドファンディング(CF)をしてお金を集めよう!ということを市がやっています。
今回の補正予算案にあがっています。
担当部署は財政課。
人さまのお金を集めるには共感を呼ぶためのストーリーが必要。
CFをやって少しでも市の一般財源からの持ち出しを少なくしようという魂胆ですが、
ストーリーがあまりにも無さ過ぎて、これはショッパイ結果になりそう・・・。
以上、こんなところでしょうか。
秋の実り、稲刈りが進んでいますね。
うちも議会が終わったら稲刈り、エゴマ収穫、ソバ収穫と目白押しです。
- 関連記事
-
- ★長野県自然保育推進議員連盟を設立しました (2019/09/26)
- 平成30年度安曇野市の決算状況と市政トピック (2019/09/16)
- 新しい仕事を創出する拠点づくりの提案について (2019/09/03)