新しい仕事を創出する拠点づくりの提案について
- 2019/09/03
- 17:21
9月定例会中です。
明後日5日から一般質問が始まり、今は質問内容の最終の詰めをしている段階です。
今回の質問テーマの1つ
「新たな仕事を創出する もう一つの観点からの拠点づくり提案~これからの官民連携のモデルを生み出す~」
について、もう少し書いてみようと思います。
新聞などをよく読んでいる方はお気づきかもしれませんが、
塩尻市は産業振興や創業支援など、目覚ましい動きを作っています。
山田崇さんという「日本一おかしな行政マン」という本を出す塩尻市役所の人がいて、
1年の200日以上を塩尻のアピール(=シティプロモーション)のために飛び回っています。
また地方創生推進課という部署があり、人材をそろえ、
リクルートやソフトバンクなどの大手企業の社員らと塩尻市職員が地域課題を共に考え、解決案を提案するという
「ミチカラ」というプロジェクトを進めていたりします。
今回私が安曇野市でも提案する創業拠点については、塩尻市は「スナバ」という施設を整備し、
ちょっとお洒落で、コワーキングスペース、創業・起業を生み出す拠点になっています。
まあ市長さんが民間企業エプソン出身で、いわゆるイノベーション(技術革新)のセンスがある方なので、
新しいチャレンジを職員が伸び伸びとやっていて、市民もそこに足し算・掛け算になり、活力を生み出しているようです。
で、我が市、安曇野市。
宮澤市長は御年80歳だし、民間会社にいたとは言え、そもそも農家出の方だし、
同じようなセンスは求められないのは分かっています。
また、「じゃあ、塩尻と同じようなことをしたいのか?」と自らに問うと、
「そういうことでもない。」とハッキリと言える。
この安曇野市ならではの拠点とはどんなものだろうかと、考えているわけです。
大手企業を巻き込んだものにしたいのか、ICTで尖がりたいのか、
お洒落なコワーキングスペースをつくりたいのか。
否。
安曇野市に合ったもの、安曇野市の特性を発揮させるものであるべきだと。
(まあ若い世代が集まる場としては、少しはおしゃれな感じがいいのかもしれんが。)
安曇野市は農業がベースにある田園産業都市。
いわば農の村なんですね。
春になると川普請があり、みんなで労力を出し合って農業用水路の整備をする。
そこには金儲けとは最も遠いところにある、一人一人のボランタリーな活動なのです。
(村社会でそれが求められるということもあるが。)
こういったことに象徴される、市民のボランタリーな活動が安曇野市には本当に多い。
古くは世界農業かんがい遺産にもなった拾ケ堰の整備。
今は里山再生計画(さとぷろ。)の活動、
光城山の登山道の桜が枯れ始めているので、植え直そうというSAKURA1000人プロジェクトなどなど。
これは市民の民度とでもいいましょうか、
自分たちで自分たちの願うものを実現していく意欲が高い地域だとも言え、
それは安曇野市の素晴らしい点だと思います。
さらには、それなりに面積的には広い地域であるにもかかわらず、人のつながりが濃いように思います。
10万弱の人口は適度なのか、1人2人先は友人だったなんてこともよくあります。
つながること、やりとりすることを楽しんでいる人たちも多い。
現在のネット社会、SNS社会がそれを後押しして、人がどんどんつながり安くなっている。
結果、人の思いや夢を共有しやすくなっている。
加えて、安曇野が好きで移り住んできた移住者が多く風通しもよい。
地元の方たちも安曇野を愛している人が多い。
いいところだもんね
今まで書いてきたことをまとめると、
農村、民度が高い、つながりが濃い、思いや夢を共有される。
加えて住んでいる場所を愛している人が多い。
といったところでしょうか。
そんな安曇野という場所に合った拠点とは?
手前味噌かもしれませんが、
それは「地球宿」。←恥(はず)っ!
穂高駅前のカフェ&レンタルサイクルのお店「ひつじ屋」さん。
安曇野の里にあるカフェ「チロル」さん。
つまり、ただの宿やカフェでない、人の集まるコミュニティの場なのですね。
優しい人が集まり、誰かの思いを共有して応援する。
その場に行くと、優しくなり、誰かの夢を応援したくなる。
私が今回の一般質問で提案したいのは、こういったコミュニティ拠点づくり。
それを三郷小倉の地球宿ということでなくて、誰もが集える市の拠点としてつくりたい。
そしてそこにこれまでのボランタリーな市民活動ではなく、
それ自体が収益性を持ち、持続していける事業を生み出すインキュベーション拠点をつくりたい。
※インキュベーションとは創業・起業支援のこと。
その拠点には、ヒト(人)、モノ(物)、コト(イベント・事)、情報が集まり、たくさんの出会いが生まれます。
行政だけでは対応しきれない、いや、むしろ我々市民がやった方が良くやれる地域課題を解決する、
ソーシャルビジネスを生み出す場所です。
地域課題とは、空き家をどう活用するか、とか、子どもの居場所づくりをどうするか、とか、
ママたちが子育てに追われないようにするにはどうすか、とか、
そんなことをビジネスという手法で解決していく、そんなことを考え、創業が起きる拠点です。
なんだか長々と書きましたが、
今全国各地、県内各地にこういった拠点がたくさんできています。
これまで郡上八幡市のHUB郡上、富士見町の森のオフィス、塩尻のスナバ、
議会視察で行かせてもらった北海道長沼町のホワイトベース、
最近では下諏訪町のホシスメバなどを見てきました。
拠点を行政に整備してもらい、創業支援・移住相談支援などを得意な市民でやっていく。
市が政策立案し、民がそれを実行していく。
そんな官民連携のモデルを生み出したい。
自分たちのまちづくりを自分たちでやっていく。
自分たちの地域課題を自分たちでやっていく。
政治(行政や議員)にだけにお任せするのではなく。
今回の質問は、
ソーシャルビジネスを中心とした新たな仕事を創出する拠点をつくりましょう。
そのテーマを考える研究会を市民と一緒に立ち上げましょう。
ということを提案します。
さてどうなるか。行政はどう応えるか。
行政が応えてくれればベストですが、応えなくてもそんな研究会を始め、
逆に市民サイドからもそういった拠点づくりを行政に呼びかけることだってできるでしょう。
このソーシャルビジネス研究会(仮称)に参加したい人、いませんか?
議員として行政に政策立案を促し、
民間人として、行政が立案した政策を担える市民の輪・事業体を創り出す。
それが今の私の視座です。
私の一般質問は9月6日(金)の6番目。午後3時半過ぎぐらいからです。
明後日5日から一般質問が始まり、今は質問内容の最終の詰めをしている段階です。
今回の質問テーマの1つ
「新たな仕事を創出する もう一つの観点からの拠点づくり提案~これからの官民連携のモデルを生み出す~」
について、もう少し書いてみようと思います。
新聞などをよく読んでいる方はお気づきかもしれませんが、
塩尻市は産業振興や創業支援など、目覚ましい動きを作っています。
山田崇さんという「日本一おかしな行政マン」という本を出す塩尻市役所の人がいて、
1年の200日以上を塩尻のアピール(=シティプロモーション)のために飛び回っています。
また地方創生推進課という部署があり、人材をそろえ、
リクルートやソフトバンクなどの大手企業の社員らと塩尻市職員が地域課題を共に考え、解決案を提案するという
「ミチカラ」というプロジェクトを進めていたりします。
今回私が安曇野市でも提案する創業拠点については、塩尻市は「スナバ」という施設を整備し、
ちょっとお洒落で、コワーキングスペース、創業・起業を生み出す拠点になっています。
まあ市長さんが民間企業エプソン出身で、いわゆるイノベーション(技術革新)のセンスがある方なので、
新しいチャレンジを職員が伸び伸びとやっていて、市民もそこに足し算・掛け算になり、活力を生み出しているようです。
で、我が市、安曇野市。
宮澤市長は御年80歳だし、民間会社にいたとは言え、そもそも農家出の方だし、
同じようなセンスは求められないのは分かっています。
また、「じゃあ、塩尻と同じようなことをしたいのか?」と自らに問うと、
「そういうことでもない。」とハッキリと言える。
この安曇野市ならではの拠点とはどんなものだろうかと、考えているわけです。
大手企業を巻き込んだものにしたいのか、ICTで尖がりたいのか、
お洒落なコワーキングスペースをつくりたいのか。
否。
安曇野市に合ったもの、安曇野市の特性を発揮させるものであるべきだと。
(まあ若い世代が集まる場としては、少しはおしゃれな感じがいいのかもしれんが。)
安曇野市は農業がベースにある田園産業都市。
いわば農の村なんですね。
春になると川普請があり、みんなで労力を出し合って農業用水路の整備をする。
そこには金儲けとは最も遠いところにある、一人一人のボランタリーな活動なのです。
(村社会でそれが求められるということもあるが。)
こういったことに象徴される、市民のボランタリーな活動が安曇野市には本当に多い。
古くは世界農業かんがい遺産にもなった拾ケ堰の整備。
今は里山再生計画(さとぷろ。)の活動、
光城山の登山道の桜が枯れ始めているので、植え直そうというSAKURA1000人プロジェクトなどなど。
これは市民の民度とでもいいましょうか、
自分たちで自分たちの願うものを実現していく意欲が高い地域だとも言え、
それは安曇野市の素晴らしい点だと思います。
さらには、それなりに面積的には広い地域であるにもかかわらず、人のつながりが濃いように思います。
10万弱の人口は適度なのか、1人2人先は友人だったなんてこともよくあります。
つながること、やりとりすることを楽しんでいる人たちも多い。
現在のネット社会、SNS社会がそれを後押しして、人がどんどんつながり安くなっている。
結果、人の思いや夢を共有しやすくなっている。
加えて、安曇野が好きで移り住んできた移住者が多く風通しもよい。
地元の方たちも安曇野を愛している人が多い。
いいところだもんね
今まで書いてきたことをまとめると、
農村、民度が高い、つながりが濃い、思いや夢を共有される。
加えて住んでいる場所を愛している人が多い。
といったところでしょうか。
そんな安曇野という場所に合った拠点とは?
手前味噌かもしれませんが、
それは「地球宿」。←恥(はず)っ!
穂高駅前のカフェ&レンタルサイクルのお店「ひつじ屋」さん。
安曇野の里にあるカフェ「チロル」さん。
つまり、ただの宿やカフェでない、人の集まるコミュニティの場なのですね。
優しい人が集まり、誰かの思いを共有して応援する。
その場に行くと、優しくなり、誰かの夢を応援したくなる。
私が今回の一般質問で提案したいのは、こういったコミュニティ拠点づくり。
それを三郷小倉の地球宿ということでなくて、誰もが集える市の拠点としてつくりたい。
そしてそこにこれまでのボランタリーな市民活動ではなく、
それ自体が収益性を持ち、持続していける事業を生み出すインキュベーション拠点をつくりたい。
※インキュベーションとは創業・起業支援のこと。
その拠点には、ヒト(人)、モノ(物)、コト(イベント・事)、情報が集まり、たくさんの出会いが生まれます。
行政だけでは対応しきれない、いや、むしろ我々市民がやった方が良くやれる地域課題を解決する、
ソーシャルビジネスを生み出す場所です。
地域課題とは、空き家をどう活用するか、とか、子どもの居場所づくりをどうするか、とか、
ママたちが子育てに追われないようにするにはどうすか、とか、
そんなことをビジネスという手法で解決していく、そんなことを考え、創業が起きる拠点です。
なんだか長々と書きましたが、
今全国各地、県内各地にこういった拠点がたくさんできています。
これまで郡上八幡市のHUB郡上、富士見町の森のオフィス、塩尻のスナバ、
議会視察で行かせてもらった北海道長沼町のホワイトベース、
最近では下諏訪町のホシスメバなどを見てきました。
拠点を行政に整備してもらい、創業支援・移住相談支援などを得意な市民でやっていく。
市が政策立案し、民がそれを実行していく。
そんな官民連携のモデルを生み出したい。
自分たちのまちづくりを自分たちでやっていく。
自分たちの地域課題を自分たちでやっていく。
政治(行政や議員)にだけにお任せするのではなく。
今回の質問は、
ソーシャルビジネスを中心とした新たな仕事を創出する拠点をつくりましょう。
そのテーマを考える研究会を市民と一緒に立ち上げましょう。
ということを提案します。
さてどうなるか。行政はどう応えるか。
行政が応えてくれればベストですが、応えなくてもそんな研究会を始め、
逆に市民サイドからもそういった拠点づくりを行政に呼びかけることだってできるでしょう。
このソーシャルビジネス研究会(仮称)に参加したい人、いませんか?
議員として行政に政策立案を促し、
民間人として、行政が立案した政策を担える市民の輪・事業体を創り出す。
それが今の私の視座です。
私の一般質問は9月6日(金)の6番目。午後3時半過ぎぐらいからです。
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