6月定例会の報告、久々にガックリきました
- 2019/07/12
- 21:41
6月定例会の報告を書いていませんでした。
閉会から2週間ほど経って、ようやく書いてみようという気持ちになりました。
今回はそれほど、そして私にしては珍しくガックリ来てました。
今回の定例会、提出された議案は特に意見が分かれるような内容はありませんでした。
新学習指導要領を取り上げた一般質問についても、
自分としてもいい議論ができたと満足していました。
問題は、SL機関車の移設に関わる公金支出返還訴訟後の行政対応、
そしてその行政に対しての議会対応でした。
民間業者の所有地に置かれていた機関車(安曇野市所有)が、
事業者の事情(太陽光発電施設の建設計画)で移設された。
この移設先の土地は元々農地で、機関車設置という目的では農地転用変更が認めらない。
そこで業者は、太陽光発電施設と駐車場として使用するという偽った目的の申請を出し、
農地転用変更の手続きをした。
農地転用変更申請を受理し、手続きを進めたのは市の農政課です。
しかし、この農政課は、
「この土地が申請にあった駐車場目的ではなく、機関車の移設先として利用される。」
市の他の部署である観光交流促進課が業者と機関車設置の土地貸借契約を結んだ事実を知っていたのです。
実態は機関車移設が目的であり、それを知りながら、
業者の「駐車場にします」という虚偽申請を受け付け、
農地転用変更申請を認めてしまったわけです。
この点は申請書類の日付などを見ると明らかになります。
裁判ではこの違法性を明確に判決文の中に書いていました。
私も純子議員もそのことを重大に捉え、行政を問い質しました。
しかし純子議員の一般質問では、行政はその違法性を認めず、あいまいな答弁に終始しました。
2の矢として私が委員会で農林部、商工観光部を質しましたが、やはり認めず。
「農地転用の違法性を市自身が認め反省しなければ、
また同じような農地転用がされ、安曇野の田園風景は失われてしまう。
農地を守り、安曇野が田園産業都市としてあり続けることが農林部の使命。
そこを担う行政マンとしての矜持は無いんですか?」
と思わず声を大にして言ってしまいました。
この一点をもってして、行政の方々の仕事を否定できないとも思っているので、
このような物言いは自分としても後味が悪かったです。
このような組織擁護の市行政に対し、それをチェックする議会はどうだったか。
私や純子議員は全員協議会の中で、
「行政に対し、第三者委員会を設置し、問題を調査する要望を議会として提出しよう。」と提案しました。
しかし他の議員は
「行政が違法性はないと言っているのだから、それで終わりだ。」
「執行権は行政にあり、行政が第三者委員会の設置をしないというのだから、仕方ない。」
として、結局議会は動きませんでした。
行政にちゃんと物を言えてこそ、二元代表制としての議会の役割を果たせるのですが、
行政に球を投げることをやらない議会に、
議会の権能を自ら反故(ほご)にしてしまうのかと悔しい気持ちでいっぱいになりました。
そんな6月定例会でした。
みなさん、今回の文章理解できました?
このガックリ感、感じてもらえますかね~。
閉会から2週間ほど経って、ようやく書いてみようという気持ちになりました。
今回はそれほど、そして私にしては珍しくガックリ来てました。
今回の定例会、提出された議案は特に意見が分かれるような内容はありませんでした。
新学習指導要領を取り上げた一般質問についても、
自分としてもいい議論ができたと満足していました。
問題は、SL機関車の移設に関わる公金支出返還訴訟後の行政対応、
そしてその行政に対しての議会対応でした。
民間業者の所有地に置かれていた機関車(安曇野市所有)が、
事業者の事情(太陽光発電施設の建設計画)で移設された。
この移設先の土地は元々農地で、機関車設置という目的では農地転用変更が認めらない。
そこで業者は、太陽光発電施設と駐車場として使用するという偽った目的の申請を出し、
農地転用変更の手続きをした。
農地転用変更申請を受理し、手続きを進めたのは市の農政課です。
しかし、この農政課は、
「この土地が申請にあった駐車場目的ではなく、機関車の移設先として利用される。」
市の他の部署である観光交流促進課が業者と機関車設置の土地貸借契約を結んだ事実を知っていたのです。
実態は機関車移設が目的であり、それを知りながら、
業者の「駐車場にします」という虚偽申請を受け付け、
農地転用変更申請を認めてしまったわけです。
この点は申請書類の日付などを見ると明らかになります。
裁判ではこの違法性を明確に判決文の中に書いていました。
私も純子議員もそのことを重大に捉え、行政を問い質しました。
しかし純子議員の一般質問では、行政はその違法性を認めず、あいまいな答弁に終始しました。
2の矢として私が委員会で農林部、商工観光部を質しましたが、やはり認めず。
「農地転用の違法性を市自身が認め反省しなければ、
また同じような農地転用がされ、安曇野の田園風景は失われてしまう。
農地を守り、安曇野が田園産業都市としてあり続けることが農林部の使命。
そこを担う行政マンとしての矜持は無いんですか?」
と思わず声を大にして言ってしまいました。
この一点をもってして、行政の方々の仕事を否定できないとも思っているので、
このような物言いは自分としても後味が悪かったです。
このような組織擁護の市行政に対し、それをチェックする議会はどうだったか。
私や純子議員は全員協議会の中で、
「行政に対し、第三者委員会を設置し、問題を調査する要望を議会として提出しよう。」と提案しました。
しかし他の議員は
「行政が違法性はないと言っているのだから、それで終わりだ。」
「執行権は行政にあり、行政が第三者委員会の設置をしないというのだから、仕方ない。」
として、結局議会は動きませんでした。
行政にちゃんと物を言えてこそ、二元代表制としての議会の役割を果たせるのですが、
行政に球を投げることをやらない議会に、
議会の権能を自ら反故(ほご)にしてしまうのかと悔しい気持ちでいっぱいになりました。
そんな6月定例会でした。
みなさん、今回の文章理解できました?
このガックリ感、感じてもらえますかね~。
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