議員力と議会力
- 2018/08/24
- 11:59
9月3日から議会定例会が始まります。
その前に、2期目の議員になってこの半年、ずっと考えてきたテーマについて書いてみます。
そのテーマとは、「議員力と議会力」です。
みなさん、これを聞いてどう思いますか?
議員力と議会力の違いが分かりますか?
文字通りの説明をすれば、
議員力は、一個人議員としての力。
議会力は、議員が集まった総体としての議会としての力。
私が議員になって一番驚いたのは、
議決の時に会派の意向に沿って賛成反対をする議員の存在でした。
選挙で身をさらしてまで議員になった「自立した大人」であるはずなのに
自分の意志で判断しないの?と憤慨しました。
そこで自分はしっかり勉強をして知見を高め、自分の見解を持ち、
発言に責任を持つ自立した議員でありたいと思い、やってきました。
それはもちろん今も変わりません。
一方、他の議員の皆さんも
一人ひとりそれぞれの立場で市民のために頑張っていることも分かってきました。
傲慢な自分に気づきました。
ここまでは議員個人の話。
では一方、「議会力」とは?
議会は二元代表制の一機関として議決権を持ち、
行政に対してのチェックや政策提案を行うことができる。
チェックや政策提案は、一議員として一般質問などを通じてできるわけですが、
一議員としての発言よりも、合議体としての議会全体として提案できれば、
より大きな力として行政に影響を与えることができるのです。
一議員の発言が鉄砲玉なら、議会全体としての提案は大砲でしょうか。
市民の皆さんが出す陳情や請願を議会が採択するということは、
議会全体の総意としての提案を行政側に出すということです。
採択された内容を行政側が執行しないということは、
議会軽視=市民軽視とも言われることになります。
逆に言えば、議会の採択や議会全体としての要望・提案は本来それだけ重いのです。
なのに、陳情を採択しっ放しで、その後何の働きかけもしないのは、
重いはずの議会提案を自ら軽いものにしてしまっているとも言えます。
そういう意味では、議会が陳情その後の取り組みについて、
陳情者との意見交換会を始めたのは意味あるものだと思っています。
ちょっと視点を変えます。
議員は皆さん一人ひとり、
それぞれの支持者や繋がりのある市民の方々に向き合い活動をしている。
注目したいのは、では、議会としては何をやってるの?ということです。
この問いかけに答えてみると、
①定例会を年4回行い、議決をする。
②その後毎回「議会だより」を発行する。
③年に1回議会報告会をする。
議会としては、この3つぐらいしかやってないんですよね。
議会の存在感が市民にとって薄いのも仕方ありません。
一個人議員としても頑張りますが、
議会が政策提案や行政チェックの機関としての役割を果たしていけるよう、
議会が議会として存在価値を発揮できるようにすること、
このことをいつも意識して、議会内で発言を続けています。
今は議会力というよりも、会派の人数が多い方が議会内部での主導権を握れる、
という会派力が重要視されていますが、そんなことではなく、
合議体としての議会での議論をしっかりと重ね、コンセンサスを生み出し、
議会総体として行政側に物申していける、そんな議会目指したいのです。
上記のような考えから、今回次の提案を議会に対してしてみました。
それは自然保育についての勉強会を議会全体でやろうという提案をしたのです。
私自身は自然保育を推進する議員として、これまでも議会の中で発言をしてきました。
現在、安曇野市は民間の自然保育認可外園への市単独の補助の実施、
公立園全園でのやまほいく(自然保育)の実施をしています。
さらに民営化を自然保育実施園に委託していく方向性などがあります。
すなわち自然保育は安曇野市の幼児期における基本政策であり、
もはや一議員だけが取り組む課題ではなく、議会全体で知見を高め、
その推進を提案していくべき政策課題として捉えるべきなのです。
自然保育の推進について、議会全体として提案できれば、
それは大きな力となって、さらに安曇野市の保育はよりよいものになっていくでしょう。
来年10月からの保育無償化により、対象外となる認可外野外保育園は、
子どもたちが無償園に流れてしまい、経営困難に陥る可能性が予見されています。
推進議員としても、議会としても取り組む課題です。
「チーム議会」として、行政に対してしっかりと意見をしていく。
そのためにも、もっともっと各会派のみなさん、各議員の一人一人と
しっかりコミュニケーションをとり、心を通わせあいたいと思っています。
これが私の考える「議会力」です。
議会力を発揮できる議会にしていきたい。
それが私の一番身近な目標です。
政治理念も違うお互いで構成する議会なので、
何もかもすべてコンセンサスがとれて議会としての要望提案をする、
というわけにはいきませんが、
それでも重要な政策課題については、議会内でしっかりと議論し、
そして議会としての提案を行う。
また市民に対しても、一個人議員の意欲や力量によって、
市民の意見がくみ取られ、市政に届けられる、というのではなく、
議会の仕組みとして、市民との接遇面を多様にもうけて、市民の意見が市政に反映させていける、
市民自治を進めていける、そんな議会にしたいと思っています。
市民の皆さんと議会とがより近くなり、安曇野市の政治が自分たちのものになっていくんじゃ無いでしょうか。
そんなことを考えています。
その前に、2期目の議員になってこの半年、ずっと考えてきたテーマについて書いてみます。
そのテーマとは、「議員力と議会力」です。
みなさん、これを聞いてどう思いますか?
議員力と議会力の違いが分かりますか?
文字通りの説明をすれば、
議員力は、一個人議員としての力。
議会力は、議員が集まった総体としての議会としての力。
私が議員になって一番驚いたのは、
議決の時に会派の意向に沿って賛成反対をする議員の存在でした。
選挙で身をさらしてまで議員になった「自立した大人」であるはずなのに
自分の意志で判断しないの?と憤慨しました。
そこで自分はしっかり勉強をして知見を高め、自分の見解を持ち、
発言に責任を持つ自立した議員でありたいと思い、やってきました。
それはもちろん今も変わりません。
一方、他の議員の皆さんも
一人ひとりそれぞれの立場で市民のために頑張っていることも分かってきました。
傲慢な自分に気づきました。
ここまでは議員個人の話。
では一方、「議会力」とは?
議会は二元代表制の一機関として議決権を持ち、
行政に対してのチェックや政策提案を行うことができる。
チェックや政策提案は、一議員として一般質問などを通じてできるわけですが、
一議員としての発言よりも、合議体としての議会全体として提案できれば、
より大きな力として行政に影響を与えることができるのです。
一議員の発言が鉄砲玉なら、議会全体としての提案は大砲でしょうか。
市民の皆さんが出す陳情や請願を議会が採択するということは、
議会全体の総意としての提案を行政側に出すということです。
採択された内容を行政側が執行しないということは、
議会軽視=市民軽視とも言われることになります。
逆に言えば、議会の採択や議会全体としての要望・提案は本来それだけ重いのです。
なのに、陳情を採択しっ放しで、その後何の働きかけもしないのは、
重いはずの議会提案を自ら軽いものにしてしまっているとも言えます。
そういう意味では、議会が陳情その後の取り組みについて、
陳情者との意見交換会を始めたのは意味あるものだと思っています。
ちょっと視点を変えます。
議員は皆さん一人ひとり、
それぞれの支持者や繋がりのある市民の方々に向き合い活動をしている。
注目したいのは、では、議会としては何をやってるの?ということです。
この問いかけに答えてみると、
①定例会を年4回行い、議決をする。
②その後毎回「議会だより」を発行する。
③年に1回議会報告会をする。
議会としては、この3つぐらいしかやってないんですよね。
議会の存在感が市民にとって薄いのも仕方ありません。
一個人議員としても頑張りますが、
議会が政策提案や行政チェックの機関としての役割を果たしていけるよう、
議会が議会として存在価値を発揮できるようにすること、
このことをいつも意識して、議会内で発言を続けています。
今は議会力というよりも、会派の人数が多い方が議会内部での主導権を握れる、
という会派力が重要視されていますが、そんなことではなく、
合議体としての議会での議論をしっかりと重ね、コンセンサスを生み出し、
議会総体として行政側に物申していける、そんな議会目指したいのです。
上記のような考えから、今回次の提案を議会に対してしてみました。
それは自然保育についての勉強会を議会全体でやろうという提案をしたのです。
私自身は自然保育を推進する議員として、これまでも議会の中で発言をしてきました。
現在、安曇野市は民間の自然保育認可外園への市単独の補助の実施、
公立園全園でのやまほいく(自然保育)の実施をしています。
さらに民営化を自然保育実施園に委託していく方向性などがあります。
すなわち自然保育は安曇野市の幼児期における基本政策であり、
もはや一議員だけが取り組む課題ではなく、議会全体で知見を高め、
その推進を提案していくべき政策課題として捉えるべきなのです。
自然保育の推進について、議会全体として提案できれば、
それは大きな力となって、さらに安曇野市の保育はよりよいものになっていくでしょう。
来年10月からの保育無償化により、対象外となる認可外野外保育園は、
子どもたちが無償園に流れてしまい、経営困難に陥る可能性が予見されています。
推進議員としても、議会としても取り組む課題です。
「チーム議会」として、行政に対してしっかりと意見をしていく。
そのためにも、もっともっと各会派のみなさん、各議員の一人一人と
しっかりコミュニケーションをとり、心を通わせあいたいと思っています。
これが私の考える「議会力」です。
議会力を発揮できる議会にしていきたい。
それが私の一番身近な目標です。
政治理念も違うお互いで構成する議会なので、
何もかもすべてコンセンサスがとれて議会としての要望提案をする、
というわけにはいきませんが、
それでも重要な政策課題については、議会内でしっかりと議論し、
そして議会としての提案を行う。
また市民に対しても、一個人議員の意欲や力量によって、
市民の意見がくみ取られ、市政に届けられる、というのではなく、
議会の仕組みとして、市民との接遇面を多様にもうけて、市民の意見が市政に反映させていける、
市民自治を進めていける、そんな議会にしたいと思っています。
市民の皆さんと議会とがより近くなり、安曇野市の政治が自分たちのものになっていくんじゃ無いでしょうか。
そんなことを考えています。
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