インバウンドはチーム安曇野で迎え入れる!
- 2018/07/04
- 14:46
先週末3日間はタイからの女性ゲスト2名を私の経営する地球宿で受け入れていました。
今回は自営の宿泊業の話ではなく、安曇野市のインバウンドの話として書いてみようと思います。
インバウンドとは海外旅行者の日本への誘客のことです。
日本は2020年の東京オリンピック開催時の海外旅行者の誘客目標数を4000万人にしており、
2017年は2800万人。2012年からは毎年約20%以上の増加率です。
この時代に数少ない右肩上がりの分野です。

そんな中で地方における各自治体もインバウンド施策に取り組んでいます。
安曇野市はと言うと、
市の観光情報を得られる海外旅行者向けのスマホアプリを作ったり、
Wifiエリアを広げたりの受け入れ体制整備を進めているところです。
実際の誘客策については、市が観光協会に補助金を出し、
観光協会がそれを進めるという構図です。
観光協会にも専門員を配置し、
シンガポールや台湾などの旅行商品の展示会などに出かけています。
ここまでが前置き。
ここからが本題。
今回のタイのゲスト2名のうち、1人はサラさん。
日本が好きで、安曇野と地球宿にも2度来られています。
そのサラから今年の春に
「タイの人たちを大好きな安曇野に送り出したい。相談に乗ってくれますか?」
とメールをもらっていました。
もう1人はアリサさん。
彼女は日本のタイ大使館でも働いていたキャリアもあり日本語は堪能。
既に秋田県横手市のタイでの公式フェイスブックページを作り、実績を上げている方。
この2人がタイでマーケティングリサーチの会社を立ち上げ、
タイから日本へのFIT(個人旅行者)のビジネスをやろうとしています。
今回2人は安曇野に来て関係機関にプレゼンテーションをしたいということで、
行政や観光関係者と引き合わせる仲介をしました。
市のインバウンド政策も具体的な成果はまだこれからで、
今回のタイからの話も、市や観光協会にとって良い手掛かりになればと思ったのです。
滞在中の3日間は安曇野をよりよく知ってもらおうということで私もつきっきりで案内しました。
景観・景色はもちろんですが、彼女たちの旅行プランの対象者が個人旅行者、
内容も体験などを重視したものであるので、そういったアクティビティの実地体験と、
食事などもできるだけ安曇野の人や暮らしを感じられる個人店に連れて行きました。
飲食は豊科にあるyokoyaさんでランチ、チロルさんでコーヒータイム、
穂高のアロームさんでモーニング、あさかわさんでのお蕎麦など、
どのお店も個性があり、雰囲気の良いお店に彼女たちは感動して写真を撮りまくっていました。
少し私がお店の方や他のお客さんに恐縮するほどに。
穂高にある古民家等々力家でのチターのライブや
穂高神社の参拝とそこでのおみくじなども、日本の文化を感じて面白がっていました。

その他にアクティビティでは、アウトドア体験をやっている安曇野气船さんの協力を受けて、
大町での熱気球体験、大王わさび農場の蓼川でのクリアボート体験など楽しませてもらいました。
また農の暮らしも見てもらおうと、地球宿でもブルーベリー摘み取りやアイガモ農法の田んぼの見学、
パン焼き体験などもやりました。
両脇が緑の田んぼ広がる中を車で走り、北アルプスを見せたり、
烏川渓谷やお決まりの大王わさびなども連れて行き、
私自身も改めて安曇野を満喫できた時間になりました。

メインの市と観光協会とのインバウンドの会議ですが、
サラとアリサが熱心にプレゼンをし、市側もしっかりと聴いてくれました。
また行政との会議とは別に、民間会社との会議も設け、
こちらもより具体的に進んでいきそうな手ごたえがありました。
そんな様々な場面の中でも一番印象に残ったのは、
初日の夜に2人を歓迎する懇親パーティーを
「389しの」の篠原さん宅でやらせてもらったことでした。
集まったのは、既に市が行っている農家民泊事業で受け入れをしている方たちの中で、
海外の人たちも受け入れたいという意欲のある方たち、
ホテルで働いていたり、ゲストハウスを経営している方たち、タイにご縁がある方たち、
その他関係メンバーが集まってくれて、こちらも楽しい交流の時間になりました。
パーティーのテーマを「タイと安曇野の懸け橋になろう!」にしたのですが、
集まってくれた一人一人がタイと安曇野の
これから始まる素敵な交流の懸け橋になるんだなあと思いました。
タイと安曇野が繋がるドアに手がかかったという感じです。
今回の私自身の役割、それは議員の仕事なのか、それとも民間人としての行動なのか?
そういった問いを自分でも考えていました。
地球宿をやり続けてきたことで、サラのような人と出会うことができ、
また議員をやってきたことで、市や観光協会などにもしっかりとした提案ができ、
また民間会社の方々にも信用を得て、話を進めることができました。
またそれだけでなく、そういった所属や立場を超えたところにある、
人のつながりによって、今回のような受入れができたことも嬉しく感じました。
もう少し書くと、私自身が地球宿でゲストを受け入れ、私がゲストと心を通い合わせたい、
という「自分のために」というところから、
チーム安曇野でゲストを受け入れ、そこに関わる人たちとゲストたちが
心を通い合わせていくことを実(じつ)とする、というところに焦点があたり、
私自身の心のうちでも、世界が展がっていくような気がしました。
そしてこういったことができる安曇野がまた素晴らしいなあと感じました。
この3日間、お世話になったみなさま、ご協力頂いたみなさま、
本当にありがとうございました。
サラとアリサはとても満足して、充実した時間だったと帰っていきました。
タイとの素晴らしい交流がこれから展開していきますように、
またそれぞれの立場でもう一歩前に進んでいきましょう。
私も、これは議員(ゲストハウス)の仕事、これは議員(ゲストハウス)の仕事ではない、
という括りに拘るのはやめて、
その全てが掛け算になっていく「望三郎の仕事」を広大無辺・無境の精神でやっていきたいと思います。
今回は自営の宿泊業の話ではなく、安曇野市のインバウンドの話として書いてみようと思います。
インバウンドとは海外旅行者の日本への誘客のことです。
日本は2020年の東京オリンピック開催時の海外旅行者の誘客目標数を4000万人にしており、
2017年は2800万人。2012年からは毎年約20%以上の増加率です。
この時代に数少ない右肩上がりの分野です。

そんな中で地方における各自治体もインバウンド施策に取り組んでいます。
安曇野市はと言うと、
市の観光情報を得られる海外旅行者向けのスマホアプリを作ったり、
Wifiエリアを広げたりの受け入れ体制整備を進めているところです。
実際の誘客策については、市が観光協会に補助金を出し、
観光協会がそれを進めるという構図です。
観光協会にも専門員を配置し、
シンガポールや台湾などの旅行商品の展示会などに出かけています。
ここまでが前置き。
ここからが本題。
今回のタイのゲスト2名のうち、1人はサラさん。
日本が好きで、安曇野と地球宿にも2度来られています。
そのサラから今年の春に
「タイの人たちを大好きな安曇野に送り出したい。相談に乗ってくれますか?」
とメールをもらっていました。
もう1人はアリサさん。
彼女は日本のタイ大使館でも働いていたキャリアもあり日本語は堪能。
既に秋田県横手市のタイでの公式フェイスブックページを作り、実績を上げている方。
この2人がタイでマーケティングリサーチの会社を立ち上げ、
タイから日本へのFIT(個人旅行者)のビジネスをやろうとしています。
今回2人は安曇野に来て関係機関にプレゼンテーションをしたいということで、
行政や観光関係者と引き合わせる仲介をしました。
市のインバウンド政策も具体的な成果はまだこれからで、
今回のタイからの話も、市や観光協会にとって良い手掛かりになればと思ったのです。
滞在中の3日間は安曇野をよりよく知ってもらおうということで私もつきっきりで案内しました。
景観・景色はもちろんですが、彼女たちの旅行プランの対象者が個人旅行者、
内容も体験などを重視したものであるので、そういったアクティビティの実地体験と、
食事などもできるだけ安曇野の人や暮らしを感じられる個人店に連れて行きました。
飲食は豊科にあるyokoyaさんでランチ、チロルさんでコーヒータイム、
穂高のアロームさんでモーニング、あさかわさんでのお蕎麦など、
どのお店も個性があり、雰囲気の良いお店に彼女たちは感動して写真を撮りまくっていました。
少し私がお店の方や他のお客さんに恐縮するほどに。
穂高にある古民家等々力家でのチターのライブや
穂高神社の参拝とそこでのおみくじなども、日本の文化を感じて面白がっていました。



その他にアクティビティでは、アウトドア体験をやっている安曇野气船さんの協力を受けて、
大町での熱気球体験、大王わさび農場の蓼川でのクリアボート体験など楽しませてもらいました。
また農の暮らしも見てもらおうと、地球宿でもブルーベリー摘み取りやアイガモ農法の田んぼの見学、
パン焼き体験などもやりました。
両脇が緑の田んぼ広がる中を車で走り、北アルプスを見せたり、
烏川渓谷やお決まりの大王わさびなども連れて行き、
私自身も改めて安曇野を満喫できた時間になりました。



メインの市と観光協会とのインバウンドの会議ですが、
サラとアリサが熱心にプレゼンをし、市側もしっかりと聴いてくれました。
また行政との会議とは別に、民間会社との会議も設け、
こちらもより具体的に進んでいきそうな手ごたえがありました。
そんな様々な場面の中でも一番印象に残ったのは、
初日の夜に2人を歓迎する懇親パーティーを
「389しの」の篠原さん宅でやらせてもらったことでした。
集まったのは、既に市が行っている農家民泊事業で受け入れをしている方たちの中で、
海外の人たちも受け入れたいという意欲のある方たち、
ホテルで働いていたり、ゲストハウスを経営している方たち、タイにご縁がある方たち、
その他関係メンバーが集まってくれて、こちらも楽しい交流の時間になりました。
パーティーのテーマを「タイと安曇野の懸け橋になろう!」にしたのですが、
集まってくれた一人一人がタイと安曇野の
これから始まる素敵な交流の懸け橋になるんだなあと思いました。
タイと安曇野が繋がるドアに手がかかったという感じです。
今回の私自身の役割、それは議員の仕事なのか、それとも民間人としての行動なのか?
そういった問いを自分でも考えていました。
地球宿をやり続けてきたことで、サラのような人と出会うことができ、
また議員をやってきたことで、市や観光協会などにもしっかりとした提案ができ、
また民間会社の方々にも信用を得て、話を進めることができました。
またそれだけでなく、そういった所属や立場を超えたところにある、
人のつながりによって、今回のような受入れができたことも嬉しく感じました。
もう少し書くと、私自身が地球宿でゲストを受け入れ、私がゲストと心を通い合わせたい、
という「自分のために」というところから、
チーム安曇野でゲストを受け入れ、そこに関わる人たちとゲストたちが
心を通い合わせていくことを実(じつ)とする、というところに焦点があたり、
私自身の心のうちでも、世界が展がっていくような気がしました。
そしてこういったことができる安曇野がまた素晴らしいなあと感じました。
この3日間、お世話になったみなさま、ご協力頂いたみなさま、
本当にありがとうございました。
サラとアリサはとても満足して、充実した時間だったと帰っていきました。
タイとの素晴らしい交流がこれから展開していきますように、
またそれぞれの立場でもう一歩前に進んでいきましょう。
私も、これは議員(ゲストハウス)の仕事、これは議員(ゲストハウス)の仕事ではない、
という括りに拘るのはやめて、
その全てが掛け算になっていく「望三郎の仕事」を広大無辺・無境の精神でやっていきたいと思います。
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