シェアハウスについての一考察~移住促進と空家活用と地域の活力再生と~
- 2018/05/03
- 14:19
昨年夏から私の経営する安曇野地球宿の新規事業として始めたシェアハウス。
市議会の一般質問でも、移住促進のシェアハウスをやろうと提案したことがありましたが、
それがある一定の形になりました。
今回はシェアハウスについての一考察を書いてみました。
移住促進、空家利活用、地域活力を生み出す
そんなあたりが相関しながら、安曇野のまちづくりを進めていきたいと思っています。
4月末にシェアハウス(以下SH)5組目の入居者が決まり、
これで5部屋全てが満部屋となった。
総勢大人5人、子ども2人のSH暮らしが始まっている。
そもそもなんでSHを始めたか。
当時書いたブログも含めて改めて書いてみる。
http://www.plays.jp/adiary/diary2.cgi?id=boetu&action=view&year=2017&month=5&day=14#5_14
まずは地球宿の宿泊ゲストから相変わらずの移住相談が多いこと。
市では移住を考えている人たちの「お試し住宅」をやってるが、
滞在が最長1週間と短いため、ここは「移住前」の人たちが利用するもの。
これはこれで有効だが、実際の暮らしは実際に暮らしてみないと分からない。
そこで「移住後」のための場で、実際に暮らしながら、
安曇野のいろんなことを知っていくことができる
安曇野暮らしの足かがりとなる拠点があればいいと思ったのだ。
それがSH。
安曇野のいろんなことを知っていく。
例えば三郷はこんな地域だとか、明科はこんな地域だとか、
この小学校は大規模校、こちらは単学級だとか。
畑をやるにはもっと山の方に暮らしたほうがいいとか、
スーパー近い所が便利だから、やっぱ駅そばに住もうとか。
地理的なことだけでなく、
文化・歴史や地元の慣習・習慣なども知っていけるように、
地元の人たちとも繋がれるような場。
それがSHが安曇野暮らしの足がかりの場と言える所以。
そのためには、やはり地域の人たちがこのSHを認知し、繋がってくれることが肝要かと。
私もそこを意識して、人や場を紹介している。
でもSHの住人たちは自ら積極的に動いて新しい出会いを得てたりする。それも嬉しい。
何より素晴らしいのはこのSHの大家さん。
このSHは大家さんファミリー(3世代で2住居)の敷地内にあり、
おじいちゃん、おばあちゃん、若夫婦さん、そして小さなお孫さんたちがとても仲良く暮らされている。
そのファミリーの方たちに温かく受け入れてもらっている。
移住してきたばかりのSHのみんなは、安心して暮らしているようだ。
SHをやろうと思ったもう1つの理由。
それは空家・空店舗の活用を通してのまちづくり。
全国のどこの地域・地方もそうだと思うんだけど、
空家はたくさんあって、それをどのように利活用していくかは自治体及び地域の大きな課題なんです。
私はそう言った空家で、社会と繋がる小さな事業を暮らしながら行う、
題して、『スモール・ソーシャル・ビジネス』を展開していけないかと考えている。
このSHも地元企業の空き社員寮だったところをお借りしている。
そもそも地球宿も空家だった。
その他にもこの安曇野界隈には、空家を活用して、カレー屋、カフェ、
野外保育園、フリースクール、福祉施設、ゲストハウス、etc。
いろんなスモール・ソーシャル・ビジネスが展開されている。
大きくなくたっていい。
余り資金を持たない若い世代が、暮らすことを大事にしながら、
地域や仲間のつながりを大事にしながら、自分の願いや夢を実現させていく。
それを周りも応援していく。
そんな、共に生きていこう、というコミュニティーマインドを大事にして、
空家を活用して活力を生み出す安曇野にしていきたい。
そんなまちづくりのビジョンが私にはあるのです。
そのひな形としての空家を利用しての移住促進のSH。
実はこれ、平成28年12月の市議会定例会の一般質問で、市に対して提案しているのです。
その時の市側の答弁は「研究したい」というものだったので、
じゃあもう自分でやっちゃえ!と思ってやってみました。
今回、移住促進SHのモデル例が一つできた。
単なる人をかき集め、地域の既存コミュニティーとの軋轢を生み出すようなものでなく、
より安曇野に幸せの風を吹き込んでいくようなものにしたいと思っていたわけだけど、
SHがうまく行くためのキーポイントがいくつか見えて、これを広く展開できないかなとも思っている。
そのキーポイントとして、以下のSH入居者の発信を紹介したい。
当SH最初の入居者になった人で、その後の入居者を受け入れて実際にシェアの暮らしが始まり、
自分の思いがどう変化したかを書いている。
何がキーポイントかは明示しないので、読んで考えてみてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
安曇野の春の訪れと同時に気付けばシェアハウスも満室に。
今まで暮らしてきた環境も様々な人達が一緒に暮らすのは、
少しくらいは我慢することもあるのかな~と覚悟はしていたけど、
全くそんなことはなく、今は安心感のみという感じ。
たしかに価値観はそれぞれ違うなーと実感しているが、
お互いがそれを認めた上で日々いろいろ話し合うようにしている。
ここから学んだことは、何かあっても、
ちゃんと話し合う関係ができていれば大丈夫なんだなーっていうこと。
今まで、何かあっても話し合わずに逃げていた自分。
でも、これがわかっていれば心配することもない。
それぞれ生活スタイルも違うので、
中には同じ屋根の下に住んでいてもなかなか会わないっていう友達もいる。
ここでは、リビングにホワイトボードを置いたり、
グループのメッセンジャーでやり取りをしたりしてコミュニケーションをとっている。
昨日は仕事でりんごの摘花作業をやってきたのだが、
ちょうど他の場所で同じく摘花作業をしてきた友達がいて、
夜摘花について話をしたりもして、いろいろ勉強になった。
やっぱり人が集まると、いろいろな事が知れて楽しい。
私は行動範囲は狭いが、フットワークが軽くどこにでも行く友達がいて、
その子の話を聞いて世界が広がったりと良い刺激をもらっている感じだ。
人間不信になった時期もあったが、ここでの暮らしをしてみて、
自分はやっぱり人が好きなんだな!と再認識した。
常に考えが変わっていくので、また変わるかもしれないが、
これからもこうしてシェアしながら住むスタイルを続けて行きたいなーと最近思う。
新しい生活スタイルを模索中だ。
市議会の一般質問でも、移住促進のシェアハウスをやろうと提案したことがありましたが、
それがある一定の形になりました。
今回はシェアハウスについての一考察を書いてみました。
移住促進、空家利活用、地域活力を生み出す
そんなあたりが相関しながら、安曇野のまちづくりを進めていきたいと思っています。
4月末にシェアハウス(以下SH)5組目の入居者が決まり、
これで5部屋全てが満部屋となった。
総勢大人5人、子ども2人のSH暮らしが始まっている。
そもそもなんでSHを始めたか。
当時書いたブログも含めて改めて書いてみる。
http://www.plays.jp/adiary/diary2.cgi?id=boetu&action=view&year=2017&month=5&day=14#5_14
まずは地球宿の宿泊ゲストから相変わらずの移住相談が多いこと。
市では移住を考えている人たちの「お試し住宅」をやってるが、
滞在が最長1週間と短いため、ここは「移住前」の人たちが利用するもの。
これはこれで有効だが、実際の暮らしは実際に暮らしてみないと分からない。
そこで「移住後」のための場で、実際に暮らしながら、
安曇野のいろんなことを知っていくことができる
安曇野暮らしの足かがりとなる拠点があればいいと思ったのだ。
それがSH。
安曇野のいろんなことを知っていく。
例えば三郷はこんな地域だとか、明科はこんな地域だとか、
この小学校は大規模校、こちらは単学級だとか。
畑をやるにはもっと山の方に暮らしたほうがいいとか、
スーパー近い所が便利だから、やっぱ駅そばに住もうとか。
地理的なことだけでなく、
文化・歴史や地元の慣習・習慣なども知っていけるように、
地元の人たちとも繋がれるような場。
それがSHが安曇野暮らしの足がかりの場と言える所以。
そのためには、やはり地域の人たちがこのSHを認知し、繋がってくれることが肝要かと。
私もそこを意識して、人や場を紹介している。
でもSHの住人たちは自ら積極的に動いて新しい出会いを得てたりする。それも嬉しい。
何より素晴らしいのはこのSHの大家さん。
このSHは大家さんファミリー(3世代で2住居)の敷地内にあり、
おじいちゃん、おばあちゃん、若夫婦さん、そして小さなお孫さんたちがとても仲良く暮らされている。
そのファミリーの方たちに温かく受け入れてもらっている。
移住してきたばかりのSHのみんなは、安心して暮らしているようだ。
SHをやろうと思ったもう1つの理由。
それは空家・空店舗の活用を通してのまちづくり。
全国のどこの地域・地方もそうだと思うんだけど、
空家はたくさんあって、それをどのように利活用していくかは自治体及び地域の大きな課題なんです。
私はそう言った空家で、社会と繋がる小さな事業を暮らしながら行う、
題して、『スモール・ソーシャル・ビジネス』を展開していけないかと考えている。
このSHも地元企業の空き社員寮だったところをお借りしている。
そもそも地球宿も空家だった。
その他にもこの安曇野界隈には、空家を活用して、カレー屋、カフェ、
野外保育園、フリースクール、福祉施設、ゲストハウス、etc。
いろんなスモール・ソーシャル・ビジネスが展開されている。
大きくなくたっていい。
余り資金を持たない若い世代が、暮らすことを大事にしながら、
地域や仲間のつながりを大事にしながら、自分の願いや夢を実現させていく。
それを周りも応援していく。
そんな、共に生きていこう、というコミュニティーマインドを大事にして、
空家を活用して活力を生み出す安曇野にしていきたい。
そんなまちづくりのビジョンが私にはあるのです。
そのひな形としての空家を利用しての移住促進のSH。
実はこれ、平成28年12月の市議会定例会の一般質問で、市に対して提案しているのです。
その時の市側の答弁は「研究したい」というものだったので、
じゃあもう自分でやっちゃえ!と思ってやってみました。
今回、移住促進SHのモデル例が一つできた。
単なる人をかき集め、地域の既存コミュニティーとの軋轢を生み出すようなものでなく、
より安曇野に幸せの風を吹き込んでいくようなものにしたいと思っていたわけだけど、
SHがうまく行くためのキーポイントがいくつか見えて、これを広く展開できないかなとも思っている。
そのキーポイントとして、以下のSH入居者の発信を紹介したい。
当SH最初の入居者になった人で、その後の入居者を受け入れて実際にシェアの暮らしが始まり、
自分の思いがどう変化したかを書いている。
何がキーポイントかは明示しないので、読んで考えてみてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
安曇野の春の訪れと同時に気付けばシェアハウスも満室に。
今まで暮らしてきた環境も様々な人達が一緒に暮らすのは、
少しくらいは我慢することもあるのかな~と覚悟はしていたけど、
全くそんなことはなく、今は安心感のみという感じ。
たしかに価値観はそれぞれ違うなーと実感しているが、
お互いがそれを認めた上で日々いろいろ話し合うようにしている。
ここから学んだことは、何かあっても、
ちゃんと話し合う関係ができていれば大丈夫なんだなーっていうこと。
今まで、何かあっても話し合わずに逃げていた自分。
でも、これがわかっていれば心配することもない。
それぞれ生活スタイルも違うので、
中には同じ屋根の下に住んでいてもなかなか会わないっていう友達もいる。
ここでは、リビングにホワイトボードを置いたり、
グループのメッセンジャーでやり取りをしたりしてコミュニケーションをとっている。
昨日は仕事でりんごの摘花作業をやってきたのだが、
ちょうど他の場所で同じく摘花作業をしてきた友達がいて、
夜摘花について話をしたりもして、いろいろ勉強になった。
やっぱり人が集まると、いろいろな事が知れて楽しい。
私は行動範囲は狭いが、フットワークが軽くどこにでも行く友達がいて、
その子の話を聞いて世界が広がったりと良い刺激をもらっている感じだ。
人間不信になった時期もあったが、ここでの暮らしをしてみて、
自分はやっぱり人が好きなんだな!と再認識した。
常に考えが変わっていくので、また変わるかもしれないが、
これからもこうしてシェアしながら住むスタイルを続けて行きたいなーと最近思う。
新しい生活スタイルを模索中だ。
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