認定こども園民営化・統廃合、ピンチを地域再生のチャンスに!
- 2018/02/11
- 23:23
既に発信している安曇野市の認定こども園の民営化・統廃合のその後。
特に統廃合対象園となった三郷西部認定こども園について書きます。
9日に小倉の4つの区(東小倉、北小倉、南小倉、室町)の区民対象の集会が行われました。
今回の場は行政主催の説明会ではなく、4区長主催の区民による意見を出し合う場でした。
行政も福祉部長以下が参加してくれましたが、その多くの時間が区民が意見や考えを出し合う場になりました。
進行役の区長さんが、
「行政への批判などもあるかもしれませんが、自分はこの小倉をこうしたい、
子ども園をこうしたい、そんな意見を出し合う場にしましょう。自分の思いを出し合いましょう。」
と声をかけてくれました。
私はこの声かけが本当に素晴らしかったと思っています。
突然のように思える行政の民営化や統廃合方針について、
市民側は行政不信や不満もあると思いますが、そこに焦点を当てるのではなく、
では自分たちは何を願っているのか、どうしていきたいのか、ということに焦点を充てたのです。
そして、本当にたくさんの人が意見を出してくれました。
「体育館やプールなどの娯楽施設と違って、
単純に廃止ということではなく教育は別次元で捉えてほしい。
特例債の使用期限が伸びるのなら、ぜひ公設(行政による子ども園の建替え)をお願いしたい。」
「小さな保育園こそ、幼児期には必要。」
「行政だけに何とかしてほしいというのではなく、
自分たちの地域をこれからどうしていけばいいのか、
それを自分たちで考える時期が来ているのだと思う。」
「子どもが少なくなって廃止に向かうなら、
小倉の良さを移住セミナーなどで自分たちがアピールしたい。
区長さんたちにもお願いして、地区の空家や空き地を地域で募集して、それを移住希望者に紹介したい。」
「今いる子どもたちが、この小倉に帰ってきたくなるような場にしたい。
そのためにも子ども園が必要。」
「子どもが育ち上がった後も、この保育園でつながった親同士のやり取りが今もある。
保育は地域のコミュニティの元です。」
「一日市場に住んでいます。この小倉にしかないものを得るために、2人の子供を西部園に通わせた。
敢えてこの園を選んで上がってきた。そういうニーズもあるので廃止にしないで。」
「市が自然保育を推進しているなら、それが存分にできるのがこの小倉の園。」
保護者の願いも、かつてこの園に通わせていた親たちの願いも、
地域の人たちの願いも、たくさんの人の思いが出されました。
そしてこの三郷西部園が、こんなにも愛されている園だったこと、
地域のコミュニティをつくっていくための大事な施設だったことが浮かび上がってきました。
集会で最後に議員として意見を求められ、以下の2つのことを伝えました。
「この安曇野に移り住んで14年が経ち、
移り住んでヨカッタナアと思うことはこれまでも何度もありました。
でも今日この集会に参加して改めて、この小倉の地に暮らせることを本当に嬉しく思いました。」
「どなたかが最初の方で、
『市は小倉のどういうビジョンを持っていて、このような廃止の計画を立てたのか?』
と尋ねたのですが、それは行政だけに問う話ではなく、この小倉に住む自分たち自身に問いかけ、
考えて行かなければならないことだと思います。
小倉の未来をしっかりと描き、その中で子ども園を確かに残していく、
そのことが自分たちにはできる、そう確信した今日の集会でした。」
子ども園の民営化・統廃合について過去の発信で、
「地域の存亡をかけた、というと大げさでしょうか」と書きましたが、
今では本当にそうだと思っている自分がいます。
小倉以外の他地域に暮らす方たちは、
もしかしたら、これは小倉地域の問題、または
望三郎は地元小倉の議員だから頑張ってるんでしょ(=地域エゴ)、と思っている人もいるかもしれません。
さにあらず。
この安曇野にいくつもある他の辺境の地域が、何か課題に直面した時に、
行政だけにお任せして何とかしてもらうという発想ではなく、
自分たちの地域の将来を自分たちで真剣に考え、将来も安心して暮らせる地域にしていくにはどうしたらいいか、
主体者となって解決案を導き出していく。だから行政にも応援してもらいたい。
そんな地域づくり、地域再生をこの小倉地域でまずはやってみせる。
そんな思いで取り組んでいるのです。
休園になりかかった伊那市高遠地域の保育園が、
地域住民の手で移住者を呼び込み活力を取り戻し、
今では伊那市の広報動画のネタにまでなったという事例が、私たちの地域に希望を与えているように。
伊那市立高遠第2・第3保育園
伊那市広報番組「い~なチャンネル(平成28年10月29日放送分)」
https://www.youtube.com/watch?v=xycvtvPnwbI
16日から定例議会が始まります。
保護者達からの陳情も出されました。
次は議員の出番です。
特に統廃合対象園となった三郷西部認定こども園について書きます。
9日に小倉の4つの区(東小倉、北小倉、南小倉、室町)の区民対象の集会が行われました。
今回の場は行政主催の説明会ではなく、4区長主催の区民による意見を出し合う場でした。
行政も福祉部長以下が参加してくれましたが、その多くの時間が区民が意見や考えを出し合う場になりました。
進行役の区長さんが、
「行政への批判などもあるかもしれませんが、自分はこの小倉をこうしたい、
子ども園をこうしたい、そんな意見を出し合う場にしましょう。自分の思いを出し合いましょう。」
と声をかけてくれました。
私はこの声かけが本当に素晴らしかったと思っています。
突然のように思える行政の民営化や統廃合方針について、
市民側は行政不信や不満もあると思いますが、そこに焦点を当てるのではなく、
では自分たちは何を願っているのか、どうしていきたいのか、ということに焦点を充てたのです。
そして、本当にたくさんの人が意見を出してくれました。
「体育館やプールなどの娯楽施設と違って、
単純に廃止ということではなく教育は別次元で捉えてほしい。
特例債の使用期限が伸びるのなら、ぜひ公設(行政による子ども園の建替え)をお願いしたい。」
「小さな保育園こそ、幼児期には必要。」
「行政だけに何とかしてほしいというのではなく、
自分たちの地域をこれからどうしていけばいいのか、
それを自分たちで考える時期が来ているのだと思う。」
「子どもが少なくなって廃止に向かうなら、
小倉の良さを移住セミナーなどで自分たちがアピールしたい。
区長さんたちにもお願いして、地区の空家や空き地を地域で募集して、それを移住希望者に紹介したい。」
「今いる子どもたちが、この小倉に帰ってきたくなるような場にしたい。
そのためにも子ども園が必要。」
「子どもが育ち上がった後も、この保育園でつながった親同士のやり取りが今もある。
保育は地域のコミュニティの元です。」
「一日市場に住んでいます。この小倉にしかないものを得るために、2人の子供を西部園に通わせた。
敢えてこの園を選んで上がってきた。そういうニーズもあるので廃止にしないで。」
「市が自然保育を推進しているなら、それが存分にできるのがこの小倉の園。」
保護者の願いも、かつてこの園に通わせていた親たちの願いも、
地域の人たちの願いも、たくさんの人の思いが出されました。
そしてこの三郷西部園が、こんなにも愛されている園だったこと、
地域のコミュニティをつくっていくための大事な施設だったことが浮かび上がってきました。
集会で最後に議員として意見を求められ、以下の2つのことを伝えました。
「この安曇野に移り住んで14年が経ち、
移り住んでヨカッタナアと思うことはこれまでも何度もありました。
でも今日この集会に参加して改めて、この小倉の地に暮らせることを本当に嬉しく思いました。」
「どなたかが最初の方で、
『市は小倉のどういうビジョンを持っていて、このような廃止の計画を立てたのか?』
と尋ねたのですが、それは行政だけに問う話ではなく、この小倉に住む自分たち自身に問いかけ、
考えて行かなければならないことだと思います。
小倉の未来をしっかりと描き、その中で子ども園を確かに残していく、
そのことが自分たちにはできる、そう確信した今日の集会でした。」
子ども園の民営化・統廃合について過去の発信で、
「地域の存亡をかけた、というと大げさでしょうか」と書きましたが、
今では本当にそうだと思っている自分がいます。
小倉以外の他地域に暮らす方たちは、
もしかしたら、これは小倉地域の問題、または
望三郎は地元小倉の議員だから頑張ってるんでしょ(=地域エゴ)、と思っている人もいるかもしれません。
さにあらず。
この安曇野にいくつもある他の辺境の地域が、何か課題に直面した時に、
行政だけにお任せして何とかしてもらうという発想ではなく、
自分たちの地域の将来を自分たちで真剣に考え、将来も安心して暮らせる地域にしていくにはどうしたらいいか、
主体者となって解決案を導き出していく。だから行政にも応援してもらいたい。
そんな地域づくり、地域再生をこの小倉地域でまずはやってみせる。
そんな思いで取り組んでいるのです。
休園になりかかった伊那市高遠地域の保育園が、
地域住民の手で移住者を呼び込み活力を取り戻し、
今では伊那市の広報動画のネタにまでなったという事例が、私たちの地域に希望を与えているように。
伊那市立高遠第2・第3保育園
伊那市広報番組「い~なチャンネル(平成28年10月29日放送分)」
https://www.youtube.com/watch?v=xycvtvPnwbI
16日から定例議会が始まります。
保護者達からの陳情も出されました。
次は議員の出番です。
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