体育館建設の基本計画案に対する議会の提言は？

１月10日の議会全員協議会（全協）、体育館計画の議論を行いました。
市側から出されている基本計画案に対し、議会としても何らかの提言をする、
そのための最後の議論の場でした。
私は議会の役割・機能を果たすためにも、ここはしっかりとした提言をしたいという思いでいました。

新聞報道（市民タイムス記事を添付しますね。）で既にご存知かと思いますが報告します。

2017年1月11日付市民タイムス記事

まずは5つの会派がそれぞれの考え方を発表。

私の所属する民心・無所属の会は、規模と費用圧縮の観点から、
柔剣道場とトレーニング室は削除すべき点を述べました。
柔道場は豊科交流学習センター横の既存のものがまだ十分使える、
剣道場は新体育館に作られるサブアリーナを剣道場としても使う、
トレーニング室は民間に任せるという理由からです。

その後、意見を出し合うも散逸なものになっていきそうだったので、
「福祉教育委員会で議論を重ね、導いた委員会提案があるのでそれをベースに話を進めるべきだ。」
と発言をしました。

福祉教育委員会の提案とは、

１、トレーニング室の機器は不要
２、施設は指定管理にせず市の直営が適当
３、整備費用と維持管理費をできる限り圧縮するよう検討

というものでした。
しかしこれについても意見が分かれ紛糾。

肝心の施設面積も信誠会は「7300平米以下」と言うものの、
具体的な目標数字が無いので、このままでは7300平米でもあり得ると思い、
合併当時の取り決めの6100平米を目指すべきだと主張しました。

三郷や明科など、地域にある体育館が将来更新の時期を迎えた時に、
ちゃんと更新できるための財政状況であるために、
できるだけ小さな規模に留めておくべきだ、というのがその理由です。

市は、
各地域体育館については即廃止と言うわけにはいかない、
住民の意見をしっかりと聴いて判断する、と言っていますが、
特例債を使って地域支所を建て直したようにはいかない財政状況になっているでしょう。
限られた財政の中で必死のやりくりをする時代が来そうです。

この体育館建設計画について、1年半近くにもわたり、議会での一般質問や委員会・議会での議論、
市民への説明や市民との意見交換を行いました。
市民の方たちの陳情や署名活動も行われました。

ここまで議論を重ねてきた案件は僕が議員になって初めてのことだと思います。
議員・議会として当然といえば当然ですが、それでもみんなで議論を重ねてきたという自負があります。

それだからこそ、最終的に規模や費用について「両論併記」という、
議会としての統一見解を提言できなかったことに、
考えの違う者同士が一つにまとまることの難しさを感じました。

1月末には市側から基本計画が出されます。
29年度の新年度予算案にも載ってきます。
議会としては3月定例会で予算案の採決をしますが、
そこまでのあと2か月に何がやれるのかと言うことを考えています。

本日18日（水）夜7時～穂高会館、21日（土）午後2時～堀金公民館での
会派の活動報告会でもこの案件を取り上げますので、時間ある方はご参加ください。