体育館の基本計画案が出されました
- 2016/11/18
- 11:35
11月15日の福祉教育委員会協議会の場で
行政側から体育館の基本計画案が出されました。
施設面積:7300平米
整備費用38億円(内建設費用が33億円+用地費・駐車場整備費5億円)
施設面積はこれまで市が示していた8450平米より減りましたが、整備費用は変わらずです。
当初28~38億円としていたその上限まで使う計画です。
面積は減ったのに整備費用は減ってない。これはどういうことか。
建てたいのは8450平米の施設だが、オリンピック需要に伴う建設費用の増大で、
8450平米を建てようとすると38億円の上限を超えてしまう可能性がある。
そこで平米単価を見直し、当初の40万円から10%程度上昇を見込んだ45万円にした。
これを建設費用33億円に割り返すと7300平米が出てきます。
市はとにかく38億円まではしっかりと使いたいらしい。
ではこの38億円の財源はどうするのか?
内訳はこうです。
・2千万円 スポーツ振興くじ助成金・・・totoですね
・35億円 合併特例債・・・借金です
・2億8千万円 一般財源・・・市税をもとにする市の自主財源・・・①
35億円の借金は利子を含め36億2千万円を返済します。
この返済のうち70%の25億3千万円は国からの交付金(国が出してくれる。)
残りの10億9千万円が市の負担です。・・・②
これを20年かけて返済していくので、1年あたり5450万円の負担。
①+②=13億7千万円
これが建設に伴う市の直接的な負担になります。
建設費とは別に維持管理費もかかります。
これは建設直後からかかるランニングコスト。
市の試算では年間6300万円です。
つまり年間の維持管理費6300万円と年間の返済費用5450万円。
この合計1億1750万円が20年間にわたって市の支出になります。
以上が計画案から分かることです。
そのうえでいろんな疑問・不安が湧いてきます。
果たして建設単価の上昇はこれぐらいで済むのか。
上昇が10%でなく20%になり平米50万円になった場合、3億6500万円の増。
特例債の利用条件が32年度末までに建設を終えていること。
なのですが、もし建設が終わっていなければ、70%を国が出すという前提が大崩れ、
財政状況は一気に苦しくなるでしょう。
市長も「特例債が使えないなら建設はできない。」と言っています。
今後業者に基本設計、実施設計、さらに施工とお願いしていくわけですが、
入札不調で業者が決まらずに、計画が滞ることもあり得ます。(しゃくなげの湯はそうでした。)
また市の大きな計画として、公共施設再配置計画というのがありあます。
これは市の保有する各種施設を従来通り維持していくことは財政的に不可能なので、
廃止したり、統合したりしていきましょう、というもの。
スポーツ施設は約10%減らすという数値目標が出ています。
こんなに大きな体育館を建ててしまうなら、ではいったいどこをどう減らしていくのか。
市は「大きな体育館を建てますよ。」ということだけでなく、
この再配置計画についてもきちんと説明し、
市内各地域にあるスポーツ施設を減らしていくということも言わなければなりません。
明科や三郷の体育館だって次の建て替えはないかもしれないのです。
そういったことを知らされなければ、市民には、
「どうせ作るなら大きいものを、いいものを作ってほしい。」
と思う人は多いかもしれません。
こういった点も含めて、それでも7300平米、38億円の体育館は要りますか?
と市民に問わなければならないと思うのです。
20日から始まる市民説明会の場でも、
ぜひ上記のような点も含めて市側の説明を聞くなり、質問するなりして、
一人一人の考えを伝えていってみてください。
繰り返しますが、意見を言わなければ、「認められたもの」とされてしまいます。
第1回 11月20日(日) 午前10時~11時30分 堀金公民館会議室1
第2回 11月20日(日) 午後4時~5時30分 市役所4階大会議室
第3回 11月21日(月) 午後7時~8時30分 三郷公民館講義室
第4回 11月22日(火) 午後7時~8時30分 明科支所会議室3
第5回 11月23日(水) 午後4時~5時30分 穂高支所大会議室
行政側から体育館の基本計画案が出されました。
施設面積:7300平米
整備費用38億円(内建設費用が33億円+用地費・駐車場整備費5億円)
施設面積はこれまで市が示していた8450平米より減りましたが、整備費用は変わらずです。
当初28~38億円としていたその上限まで使う計画です。
面積は減ったのに整備費用は減ってない。これはどういうことか。
建てたいのは8450平米の施設だが、オリンピック需要に伴う建設費用の増大で、
8450平米を建てようとすると38億円の上限を超えてしまう可能性がある。
そこで平米単価を見直し、当初の40万円から10%程度上昇を見込んだ45万円にした。
これを建設費用33億円に割り返すと7300平米が出てきます。
市はとにかく38億円まではしっかりと使いたいらしい。
ではこの38億円の財源はどうするのか?
内訳はこうです。
・2千万円 スポーツ振興くじ助成金・・・totoですね
・35億円 合併特例債・・・借金です
・2億8千万円 一般財源・・・市税をもとにする市の自主財源・・・①
35億円の借金は利子を含め36億2千万円を返済します。
この返済のうち70%の25億3千万円は国からの交付金(国が出してくれる。)
残りの10億9千万円が市の負担です。・・・②
これを20年かけて返済していくので、1年あたり5450万円の負担。
①+②=13億7千万円
これが建設に伴う市の直接的な負担になります。
建設費とは別に維持管理費もかかります。
これは建設直後からかかるランニングコスト。
市の試算では年間6300万円です。
つまり年間の維持管理費6300万円と年間の返済費用5450万円。
この合計1億1750万円が20年間にわたって市の支出になります。
以上が計画案から分かることです。
そのうえでいろんな疑問・不安が湧いてきます。
果たして建設単価の上昇はこれぐらいで済むのか。
上昇が10%でなく20%になり平米50万円になった場合、3億6500万円の増。
特例債の利用条件が32年度末までに建設を終えていること。
なのですが、もし建設が終わっていなければ、70%を国が出すという前提が大崩れ、
財政状況は一気に苦しくなるでしょう。
市長も「特例債が使えないなら建設はできない。」と言っています。
今後業者に基本設計、実施設計、さらに施工とお願いしていくわけですが、
入札不調で業者が決まらずに、計画が滞ることもあり得ます。(しゃくなげの湯はそうでした。)
また市の大きな計画として、公共施設再配置計画というのがありあます。
これは市の保有する各種施設を従来通り維持していくことは財政的に不可能なので、
廃止したり、統合したりしていきましょう、というもの。
スポーツ施設は約10%減らすという数値目標が出ています。
こんなに大きな体育館を建ててしまうなら、ではいったいどこをどう減らしていくのか。
市は「大きな体育館を建てますよ。」ということだけでなく、
この再配置計画についてもきちんと説明し、
市内各地域にあるスポーツ施設を減らしていくということも言わなければなりません。
明科や三郷の体育館だって次の建て替えはないかもしれないのです。
そういったことを知らされなければ、市民には、
「どうせ作るなら大きいものを、いいものを作ってほしい。」
と思う人は多いかもしれません。
こういった点も含めて、それでも7300平米、38億円の体育館は要りますか?
と市民に問わなければならないと思うのです。
20日から始まる市民説明会の場でも、
ぜひ上記のような点も含めて市側の説明を聞くなり、質問するなりして、
一人一人の考えを伝えていってみてください。
繰り返しますが、意見を言わなければ、「認められたもの」とされてしまいます。
第1回 11月20日(日) 午前10時~11時30分 堀金公民館会議室1
第2回 11月20日(日) 午後4時~5時30分 市役所4階大会議室
第3回 11月21日(月) 午後7時~8時30分 三郷公民館講義室
第4回 11月22日(火) 午後7時~8時30分 明科支所会議室3
第5回 11月23日(水) 午後4時~5時30分 穂高支所大会議室
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