こんな人に出会った。長野県議選、安曇野は選挙に！

議会で活動してきて1年半。

「こりゃどう考えてもこの議会の中だけでしか通じない理屈だろ。」
「市民に向かって、その言（げん）を堂々と胸を張って言ってみてよ。」
「議会、おかしいでしょ！」

と思うことが何度もありました。

一番最初に思ったのは政策も明確でないまま、
水面下で決められた会派の成り立ちについて。
http://bouzaburo.blog.fc2.com/blog-entry-49.html

最近では政務活動費問題についての議論など。

とにかく道理と思えることが通らないことのストレスを感じた1年半でもありました。

そのストレスも含めたきつさは、自分のあり方や態度を振り返る材料ともなりました。
自分の中にも対立の思いがあり、それがことを複雑にし、
相手を硬直させているのではないかと。
どうすれば対立でなく、共に議会の役割を果たせていけることができるのかと。

一方で、「おかしいことはおかしい」ときっちりと言える、
本当に志を共にできる仲間が増えていくことが必要だとも思うようになりました。
僕は少数派でいつも数の力に道理が飲み込まれている感覚があるので。

具体的には、
「誰か次回の市議選に出ないかなあ。一緒に議会でやれないかなあ。」
と思っていました。

そんな時に”彼”と偶然出会いました。
自治基本条例のワークショップの場で。

たまたま同じ班になり、隣り合わせに座り、2時間の時間を共にしました。
会が終わった後に、”彼”から小声で言われたんです。

「増田さん、なんでパチンコ店問題、発言取消したんですか？」

僕はとても嬉しかったのです。
あの問題をしっかりと注目してくれていた同世代の方がいたので。

「えっ、そんなことを聴いてくれるの？
　新聞では発言の取り消しって書かれてあったけど、
　肝心な部分は踏ん張って取り消さなかったんだよ。」

そう言ってレインボウ通信を渡しました。

「あのパチンコ店問題、市長は絶対知っていたでしょ。
　そのことを増田さん以外誰も突っ込まないじゃないですか。」
「実は1年半前の市議選にも出ようかと思っていたんです。」

短い時間のやり取りだったけれど、”彼”の思いに真っ直ぐさを感じ、
それが自分自身にも重なって、なんだかずっと探していた恋人に巡り合えたような思いだったのです。

「一度、サシで飲もうよ。」と約束してその日は別れました。

その約束の日程調整がつかないまま、”彼”からのメール。

「○●に挑戦しようと思っています。」

驚きました。

みなさん、ご存知だったでしょうか？
4月12日に長野県議会選挙が行われます。
県議選は市ごとによる小選挙区制。
つまり安曇野市を一選挙区として、ここから2名の議員を安曇野市民が選ぶのです。

現状は現職の議員望月雄内さん（自民党）、
甕裕一さん（民主党）の2人が立候補を表明していますが、
その他の立候補者がおらず、このままでは無投票選挙が濃厚でした。
しかも2回続けて。

先日の信濃毎日新聞で、
現在の任期4年間の県議会での各議員の一般質問の回数が掲載されていました。
望月議員はなんとゼロ回です。

4年議会にいてゼロです。これは議員としては信じられないです。
一般質問という議員の権利を行使して（また責務を果たして）、
議会と言う公の場で行政側と議論をしていく、提案や追及をしていく。
それを一切していないわけです。
このような候補者も無投票なら議員になるわけです。

ちゃんと選挙をして選びたい。
でも誰も名乗りを上げない。

あ～あ、安曇野。そう思ってました。

そんな中で”彼”は挑戦を決心したのです。

僕は彼を応援しようと思っています。
自分と同じ政治への真っ直ぐな思いを感じたから。