9月定例会一般質問による紛糾の全容と決着 その1:16日、一般質問と市長の反問権
- 2014/09/30
- 23:38
息つけない日々が続いた9月定例会も昨日29日で終わりました。
16日に僕が行った大型パチンコ店出店についての一般質問に端を発した今回の騒動。
連日市民タイムスの紙面を賑わせたので、ご存知の方も多いと思います。
議会が閉会し、一応の決着となりました。
その決着の中身と今回の経緯について、
また何が問題であったのかを、これから数回にわたり書いていきたいと思います。
新聞紙面では伝えきれていない望三郎議員の考えや行動、市長や議会の対応について詳細に記します。
またそれを持って増田望三郎の議員としての説明責任を果たしたいと思っています。
まずは16日の一般質問のダイジェストを。
正式な議事録はまだ出ていませんので一部抜粋の抄録です。
増田:次の質問は大型バチンコ店の出店についてです。
この問題、地元住民も反対、多くの安曇野市民も反対、
そして市長も残念でならないと言っています。
賛成者が少ないパチンコ店の出店が、なぜこうも簡単に開発承認されてしまうのでしょうか。
それが私のまず一番の疑問です。
市長が公約でも掲げ、常々言っている田園産業都市とこの出店は、
どのような整合性があるのでしょうか。
市長:安曇野市の田園産業都市とパチンコ店出店との整合性についてでありますが、
市においては、平成25年3月に、将来都市像を
「北アルプスに育まれ 共に響き合う 田園産業都市」というように定めております。
重点施策の一つに、「活力あふれるまちづくり」を掲げまして、
基本方針の「豊かな産業のあるまちの形成」として、
次世代へつなぐ農林水産業や活力ある商工観光業など、
各種産業を振興するまちづくりの形成を進めているところであります。
このような方向性の中でまちづくりを進めてまいりましたが、
突然でございますけれども、2年数カ月前の2月ごろ、
コンクリート企業が操業停止というお話を伺ったところであります。
私といたしましては、青天のへきれき、大変残念な思いはいたしました。
それで、何とか優良企業をということで県とも相談をさせていただき、
町でも努力をし、企業も2年数カ月にわたって努力をしてきたわけですが、
数社の引き合いはございましたが、それぞれ条件が合わないということで、
全くこれも突然でございますが、今年の3月28日に開発事業者から、
遊技場・パチンコ店の出店の相談がございました。
それで、土地利用条例による手続や地元説明会の開催については、
担当課より説明をしてきたところでございますが、4月17日に開発業者から、
地元役員へ遊技場の事業概要並びに土地利用条例に基づく説明会の日程、
場所、参集する区の範囲などについて打ち合わせが行われたというように聞いております。
5月25日に地元説明会を開催するということが決められまして、
5月2日には、開発事業者から遊技場・パチンコ店の計画が提出されたということであります。
設定をした土地利用条例に沿った開発事業計画が既に出されてしまったということで、
この時点でこの遊技場計画を阻止するという方策をとった場合には、
本開発事業を阻止するためのものであるということで、行政としては、
行政権の著しい乱用になるということで、国家賠償法の責任も問われるということで、
このような選択はすべきでないということをいたしました。
それで、やはり安曇野市の田園産業都市、
これにふさわしいかどうかということについては、行政は法律、
さらに条例等を守りながら個人や商店、事業主、
また地域の皆さん方に対して公平中立な立場をとるべきだというように考えております。
そういった立場でございますので、遊興施設も合法的な職業でございます。
したがいまして、パチンコ店の出店が市にとって
田園産業都市構想と整合性がとれているかいないかということは、
私の立場からはコメントを差し控えさせていただきたいというふうに思います。
増田:田園産業都市との関連、整合性ということで、
そのことをずばっと聞きたかったわけですけれども、
それについてはコメントを差し控えるという、とても残念な回答でした。
特別用途地域の指定をかければ出店をとめられると、
そういう可能性があったわけですが、申請提出後に変更を行うと、
先ほどのような損害賠償請求をされてしまうということです。
ここである事例紹介します。
三重県紀伊長島町の水道水源保護条例事件というもので、
これは業者が産廃処理施設を建設すべく三重県との間で調整を進めていたと。
それを察知した紀伊長島町が、水源保護条例を制定した。
この条例は、水質汚濁などのおそれがあると認定した事業所の設置を
禁止するというものであり、実質的には業者を狙い打ちしたものでした。
町長はその条例に基づき、産廃施設を規制対象事業に認定したため、
業者は施設の建設ができなくなった。業者が処分の取り消し訴訟を起こしたところ、
裁判所は市の処分が違法であると判示したということです。結果は町が敗訴したわけですね。
このように裁判をやれば負けてしまうわけですけれども、それでも紀伊長島町は、
自分たちの水源を何よりも大切なものとして守ろうとしたわけなんですね。
町長の姿勢に住民は、裁判に負けても、これには納得したのではないでしょうか。
今回の大型パチンコ店の出店については、
安曇野市がどのような対応をするのか注目されるところでした。
踏ん張って裁判を受けて立つというのも、
市長としての理念実現の気概を示す手だてだったと思うんですが、
あっさりと承認されてしまいました。
あの大型パチンコ店を通してしまった市長として
後世に名が残ってしまうことになるわけです。
市長、今からでも議会と協力して出店をとめようという、
そういうお気持ち、気概はございませんか。
市長:私は当然、法令、条例を遵守しなければいけない立場と、
そして市民の皆さんの声をしっかり受けとめ、
市民の側に寄り添う立場と、両方ございます。
国家賠償法に基づいて、裁判で争っても勝てないものは、
やるべきではないというように考えますし、また裁判闘争は非常に長引きます。
したがって、ますます地域が混乱することになるというように考えておりますので、
裁判までやってという考え方はございません。
増田:この特別用途地区の指定を、開発申請が出される前の段階で
できればよかったのではないかなとは思うわけですね。
市長の先の答弁では、3月28日に業者からの相談が市にあり、
これは市として初めて正式な相談を受けたということでした。
業者が開発申請を出したのが5月2日でしたから、
その間、1カ月ちょっとで特別用途指定をかけるなんていうことはできないわけですね。
このような申請が出てきてから慌てて対応する泥縄式では遅いということだと思います。
田園産業都市をうたうなら、そして安曇野の自然や景観、
歴史・文化を理念にそぐわない開発から守るためには、
このような事態を想定、先取りして手を打たなければならないのです。
そのセンスが必要なんだと思います。後になって残念だがと言っても、
それでは田園産業都市という理念が画餅にすぎないと言われても仕方がないでしょう。
市長を初め職員の方々には、そのようなセンスをぜひ磨いていただきたいです。
そして、もちろん同時に我々議員、我々市民も、このセンスを持たなければなりません。
さて、もう一つだけ気になることがございます。
それは市が初めてこの出店を知ったのは、本当に3月28日だったのかと、そういうことです。
市長はもっと早い段階でこのことを聞いていたのではないでしょうか。
実は今回、私がこの問題について調査をしていたところ、
各方面から問い合わせをいただきました。
皆さん、この安曇野にこのような大型パチンコ店は必要ないという考えでした。
そしてその中には、市長の支持者もいらっしゃいました。その方からこのような話を伺いました。
大型パチンコ店がやってくる件については、昨年10月の選挙前後に既に話題になっていた。
市長も話を出してきた。私は、ない話を、さもあるかのように言う人間ではありません。
この話を伺い、これはぜひ公の場で市長にしっかりと確認したいと思っているわけです。
改めてお伺いします。市長はこの出店については、いつお聞きになったのでしょうか。
市長:具体的なことは覚えておりませんけれども、恐らくことしの3月ごろだったと思います。
その噂というのは確証があるのかないのか、
相手方と両方の意見を聞いてみなければわかりませんので、
具体的にまた後ほど教えていただけたら教えていただきたいと思います。
増田:これは市長の選挙時のポスターです。これを私はその支持者の方にいただきました。
分かりますか、要はその方から聞いたということですね。
続けますね。市はなぜ開発の承認を急いだのでしょうか。
確かに手続に基づいて進めているわけですが、それでも8月27日の区の説明会、
その後の28日、29日の協議と8月末には立て続けに会合を行い、
市長みずからが出向き、説明をするなど、通常なら時間をかけて十分に検討を重ね、
市民との対話を重視する市長にしては、珍しく決定を急いだ感があります。
また9月定例会では、本件を多くの議員が取り上げ、
議論することも予想できたと思いますが、定例会初日、開会日1日にあえて承認をし、
市長挨拶の中で報告したことも、結果ありきで、それ以上の議論の余地は許さない、
そんな印象を持ちました。
この開発を早い段階で知った市長は、そのことをぎりぎりまで表沙汰にせずに、
一気に承認してしまった。これはうがった見方でしょうか。お伺いします。
ここから反問権
市長:一体どういうことを根拠にそういう発言をこの議場でされるのか、
私には理解できません。具体的にお示しください。
増田:私も誰かから聞いた話をそのまま伝言で言うようなことは、
一切議場ではしておりません。私が自分の調査の中でいろいろな方に会い、
その方の話をしっかりと聞いて、そのことをお伝えしているわけです。
市長:議場での発言でございます。具体的にお答えください。
増田:私が市長の支持者にお会いして、先ほど申したようなことを
その方から伝え聞きました。それは誰かと聞かれますと、
それは当然その方の立場もございますので、言うことはできません。
市長:私はそのようなことは断じてないというように断言できます。
増田:断じてそういうことはないということを議場でおっしゃったということで、
どちらがうそつきかということですね。
市長:ぜひこういった場の発言は、公の場でございますし、
市民の代表としての立場でございます。事実に基づいた的確な発言を望みます。
増田:私も、おっしゃるとおりですけれども、
私の信条で、私が調べたことをもとにこの質問をしております。
市長:具体的な証拠を示してください。
増田:具体的な証拠というのは、どういうことを示せばいいんでしょうか、
市長:自分自身の発言にしっかり責任を持ってもらうことだと思います。
増田:私は自分の今回伺っていることについては、全て責任を持って発言しております。
市長:ですから、噂だけで物を言うのでなくして、具体的な事例を、
今ここで言えなければ、後ほど示していただいて、
その方を紹介していただければ、私が直接お会いしたいと思いますけれども、
そのような手続はとっていただけますか。
増田:それはできません。その方の立場もあります。
市長:私は噂だけの話では信じることはできません。
増田:一つだけ、噂ではないということだけ申し上げておきます。
市長:このような事例について、噂だけで神聖な議場の場で発言をされるということは、
自らの発言に対して責任を持たないということだというふうに思います。
私は噂を信じることはできません。
やはり両方の言い分をしっかり聞いた上で、冷静な判断を求めたいと思います。
ここで反問権終了
増田:このような望まない出店が二度と起きないように、
これから市がすべきことは何でしょうか。
それが政治だと思うんですけれども、特別用途地区の指定をかける、
または開発事業の手続の中に区の同意を取りつけることを要件追加する、
そのようなことはできないのでしょうか。
都市建設部長:まず特別用途のことを申し上げます。
初期の段階であればという思いだと思いますけれども、
この初期というのが、どの段階かはよくわかりませんけれども、
現実問題として市民や民間業者が開発を考えた時点で、
その情報を市が把握するということは、これは困難だと思います。
また初期の段階であっても、阻止するといった方策をとった場合には、
既にこの時点から行政側の公権力の著しい乱用に当たる可能性、
これは発生してまいりますし、そのことに対する補償も必要となるという可能性があります。
したがいまして、そのようなことにならないように、
事前に市町村のまちづくり、あるいは方針を示しているのが都市計画であります。
各市町村では、市民や移り住みたい人、事業を行いたい人たちに
市の総合計画やマスタープランといったものを示し、
それぞれ特色のあるまちづくり、これを行ってきております。
そしてこれを都市計画という手法で活用して、
具体的に用途施設や都市施設を決定して示してきているものであります。
この上に新市に合併したということで、
新しく私どもの市だけ独自の土地利用条例をつくり、
ここで市民の意見、また市側からの指導・要請といったことを行えることを
条文に明確化して、これを運用し、今回の承認申請に至っているものでございます。
ですから、今回の市の条例があったからこそ、開発業者に対しましても、
きちんとした対応がとれましたということを、ぜひともご理解いただきたいと思います。
それからもう一個、今後、二度とこのようなというお話でございますけれども、
このようにして市の都市計画、そして条例というのは成り立ってきております。
このことを踏まえますと、今後も公平公正、そして中立な運用を行っていくことが、
市としては求められているんだろうと、このように思っております。
しかしながら、土地利用条例というものは本市独自のものであって、
その検証作業というのは、今後も当然必要だと思っております。
議員の意見も含めまして、市民の皆様からの意見も聞きながら、
見直し、あるいは検証といった作業は進めてまいります。
増田:開発事業の手続の中で、区の同意を取りつけることを要件にするという、
この点についてはどうですかね。
都市建設部長:それはいかがなものかと思います。
区だけではなくて、市民全体の話ですので、都市計画というのは、
どこかの地域を規制すれば、どこかの地域にその圧力はかかります。
ですから、一地域だけの問題という限定をすることは、望ましくないと考えております。
増田:市長が100年後も200年後もこの安曇野に残したいもの、これは何でしょうか。
市長:100年後、200年後、どのような経済情勢になっているのか、
地球環境がどうなっているのか、予測はつきません。
つきませんけれども、今まで営々と築いてきた先人が残した足跡、
こういったものを大切にしながら、この美しいすばらしい安曇野の景観、
こういったものを生かし、秩序ある産業の発展、そして固有の文化を継承し、
育むことによって、誰もが住みたい、働きたい、訪れたいと思える
田園産業都市をつくることが財産であり、残すべきものと考えております。
したがいまして、今後とも都市計画法、土地利用条例を適正に運用しながら、
こういった財産を将来へ残していくことが必要であるというふうに考えております。
また、我がふるさとは昔から人情細やかで義理固く、心温かい人々によって、
強いきずなの中で、ともに響き合い、支え合いながら生活をしてまいりました。
お互いの人格を尊重しながら、この豊かな心の人間性こそ、
100年、200年後に残すべきものだというふうに考えております。
増田:100年後、200年度というのは本当にわかりませんね。
ですので、本当に何をつくるかということよりは、
何を残していくかということだと、そういうふうに思います。
今回の問題、これを行政側だけに課題を押しつけるということは思っておりません。
我がまち、我が安曇野をどのようなまちにしていきたいのか、
そのために何を受け入れて何を受け入れないのか、
そのことを目指す理念をもとに、政策までにしていく自治力を、
行政とともに我々議会、そして市民がしっかりと持たなければなりません。
それはレベルの高いことかもしれませんが、
目先の利益だけを追い求める外部資本の安曇野への侵食から守り、
次の世代の人たちにこの安曇野をつなげていく、
私たちはもう一段階高い意識へと進んでいかないといけないと思っています。
自戒を込めてこのことを伝えます。
これが今回の16日一般質問時点での行政側とのやり取りです。
尚、斜線部は昨日29日に増田が取り消しの発言をした箇所です。
取消については今回重要な攻防部分になったわけですが、これは後の回に説明を譲ります。まず今回はこのようなやり取りが一般質問であったということを知って頂きたいです。
今回のパチンコ店問題を僕が議会で取り上げようと調査を始めたら、
地元区の住民の方、国会議員、反対運動をされているグループなど、
様々な人から連絡をもらったり、またはこちらから連絡を取って、
状況や考え・気持ちを聴くことになりました。
そんな中で、選挙時に市長の応援をとても近いところでやっていたという支持者の方から連絡をもらい、
「大型パチンコ店がやってくる件については、昨年10月の選挙前後に既に話題になっていた。市長も話を出してきた。」
という話を聴いたのです。
その方は非常に憤慨されており、その市民の方の思いをしっかりと受け止め、これをきちんと議会で確認することが僕の議員としての責務である、という思いで質問を行ったわけです。
上記内容を確認したところ、市長は上記については否定されました。
その後、さらに僕は「この開発を早い段階で知った市長は、そのことをぎりぎりまで表沙汰にせずに、一気に承認してしまった。これはうがった見方でしょうか。」
という質問をしました。
そこで市長が激怒し、反問権を行使し、
逆に僕に「その質問の出所は確かなのか?証明しろ!」と言ってきたのです。
上記抄録を読むと市長の反問権は、
その話をしたのは誰なのか?を明かせ、
という内容だということが分かります。
僕はその人の立場もあり、名前を出すことはしませんでした。
※反問権とは
執行(行政)側が議長の許可により議員の質問に対して論点・争点を明確にするため、反問することができるもの。 議会が議論の広場であるためには、双方が質問できて当たり前との考えから執行側に反問権を与えている。
その後、昼休みには議会運営委員会(以下議運)が急きょ開かれ、
また午後の一般質問が再開し、通常なら午後は2時半を過ぎるまで休憩が無いのに、
急きょ休憩が取られて再度議運が開かれました。
議会が望三郎の質問の是非について検討するためでした。
傍聴者が大勢来てくれている中で、議会内の運営に関することを協議する委員会を優先させることは
市民を向いて議会をやっていないことになります。
傍聴された市民の方々、テレビの前で見られていた方には申し訳ありません。
※議運というのは各派の代表が集まった委員会
さらに午後の休憩時の議運が終わった後に、
議長に呼ばれて、議長、副議長、議運の委員長、議会事務局長が集まった中で話をしました。
議長曰く、
「市長の反問権にしっかりと応えられていない。これでは議会としてもまずい。
話を聴いた人を説得して証言してもらうか、それができないなら発言を取り消してはどうか。」
とのことでした。
僕は、
「この情報をくれた市民の方に対して、名前を出して証言してくれ、
というお願いをすることはしないつもりです。」と応えました。
名前は出さずに議会で取り上げることを相互で確認していましたし、
情報源の秘匿は取材や報道ならば絶対条件であり、
それは議会活動においても同じだと捉えたからです。
また何よりも、名を明かせば、この方の立場がどうなるかは容易に想像ができます。
一方、証言がしてもらえないなら、発言を取り消せ、ということも、
質問をした当日16日の段階では、それはできないと答えました。
それは自分の発言が間違っていた、ということを認めることになり、
また何よりも、自分はウソを言った覚えはないからです。
そして自分の発言について責任を持って言っています。
以上のやりとりがあり、一般質問当日が終わります。
翌日17日は市長側からの発言、さらに18日には申し入れが出されることになります。
つづく。
以下、平成26年9月17日付市民タイムス記事

***************************************
16日に僕に寄せられた市民からのメール。
▼議会を傍聴して、あの市長の言葉を聞いて本当に残念でした。
常軌を逸した態度の急変に、明らかに後ろめたいことがあるんだな、
と傍聴している人は感じたのではないかと思います。私はそう受け取りました。
そして、市長は望さんの発言を「うわさ」と決めつけ、
どこのどいつがそんなこと言っているんだ、
ということに執着していることが、情けなかったです。
それほど、市長は驚き、慌てふためいたのでしょうね。
やましいから騒いでいるのだと思いました。
飯田地区の方達は、
このパチンコ店進出の経緯をしっかりと理解されているのでしょうか?
3月28日に市長が初めて知った、と言っていることを額面通り受け取って考えると、
こんなに短期間に市が承認すること自体が変です。
地区での説明会が行われたといっても、事実を知らない住民も多くいると思います。
飯田地区の実際に生活の中で被害をこうむる方達の思いを聞けるといいですね。
私は望さんの一般質問のビデオを飯田地区の方に観ていただきたいなぁ、と思いました。
あの、市長の態度を見たら、どう感じるのでしょう?
果たして、大型のパチンコ店の出店を喜んでいる安曇野市民がどのくらいいるのでしょうか?
自分たちの市のことなのに、住民が置き去りにされて話しが進められている感じがします。
望さんの発言を問題にすることは、議会が今やることなんだろうか?
市長に事実を確認することも大切なことなのに、と一般人としては思いました。
ど素人だからこそ、これは何だか腑に落ちない、ということをしっかり見ていこうと思います。
▼市長のキレた感じの暴言ぶりに呆れてしまったのですが、
あれも明日の協議にかけてもらいたいぐらいに市長あるまじき行為でした…。
確かに名前を出せない協力者の方の意見を言うのは、最終的な信頼性が難しいところで、
私は望さんのことをよく知っているので真実だと確信できるけれど、
その人のことを考えると言えないという事情が…。
名前が出せないとなると、発言の信憑性にはやはりかけるのかなあ。。
たとえば考えてみよう…違う議員が
「市長の支持者の方から、市長が近しい市民にお金を配っていると連絡があったのですが、
これは本当ですか?」
と聞く。
「それはどこからの情報ですか?」
「どこからかは申し上げることはできません。」
っていうか、そんなことなければ、市長が
「そんなことは断じてございません。」
と言うだけで終わりなのでは?
だって断じてない、のだから。
市議は市民の代表で市に対して質問をしているだけのことだから。
わたしは政治にはやまだまだオンチなのですが、国会とかはどうだろう?
たとえば
「◯◯について、こういう世論がありますが、総理、どうお考えですか?」
とかきいてないっけ?
市議の発言の内容に対してなにか明確な規定とかあるんですか?
16日に僕が行った大型パチンコ店出店についての一般質問に端を発した今回の騒動。
連日市民タイムスの紙面を賑わせたので、ご存知の方も多いと思います。
議会が閉会し、一応の決着となりました。
その決着の中身と今回の経緯について、
また何が問題であったのかを、これから数回にわたり書いていきたいと思います。
新聞紙面では伝えきれていない望三郎議員の考えや行動、市長や議会の対応について詳細に記します。
またそれを持って増田望三郎の議員としての説明責任を果たしたいと思っています。
まずは16日の一般質問のダイジェストを。
正式な議事録はまだ出ていませんので一部抜粋の抄録です。
増田:次の質問は大型バチンコ店の出店についてです。
この問題、地元住民も反対、多くの安曇野市民も反対、
そして市長も残念でならないと言っています。
賛成者が少ないパチンコ店の出店が、なぜこうも簡単に開発承認されてしまうのでしょうか。
それが私のまず一番の疑問です。
市長が公約でも掲げ、常々言っている田園産業都市とこの出店は、
どのような整合性があるのでしょうか。
市長:安曇野市の田園産業都市とパチンコ店出店との整合性についてでありますが、
市においては、平成25年3月に、将来都市像を
「北アルプスに育まれ 共に響き合う 田園産業都市」というように定めております。
重点施策の一つに、「活力あふれるまちづくり」を掲げまして、
基本方針の「豊かな産業のあるまちの形成」として、
次世代へつなぐ農林水産業や活力ある商工観光業など、
各種産業を振興するまちづくりの形成を進めているところであります。
このような方向性の中でまちづくりを進めてまいりましたが、
突然でございますけれども、2年数カ月前の2月ごろ、
コンクリート企業が操業停止というお話を伺ったところであります。
私といたしましては、青天のへきれき、大変残念な思いはいたしました。
それで、何とか優良企業をということで県とも相談をさせていただき、
町でも努力をし、企業も2年数カ月にわたって努力をしてきたわけですが、
数社の引き合いはございましたが、それぞれ条件が合わないということで、
全くこれも突然でございますが、今年の3月28日に開発事業者から、
遊技場・パチンコ店の出店の相談がございました。
それで、土地利用条例による手続や地元説明会の開催については、
担当課より説明をしてきたところでございますが、4月17日に開発業者から、
地元役員へ遊技場の事業概要並びに土地利用条例に基づく説明会の日程、
場所、参集する区の範囲などについて打ち合わせが行われたというように聞いております。
5月25日に地元説明会を開催するということが決められまして、
5月2日には、開発事業者から遊技場・パチンコ店の計画が提出されたということであります。
設定をした土地利用条例に沿った開発事業計画が既に出されてしまったということで、
この時点でこの遊技場計画を阻止するという方策をとった場合には、
本開発事業を阻止するためのものであるということで、行政としては、
行政権の著しい乱用になるということで、国家賠償法の責任も問われるということで、
このような選択はすべきでないということをいたしました。
それで、やはり安曇野市の田園産業都市、
これにふさわしいかどうかということについては、行政は法律、
さらに条例等を守りながら個人や商店、事業主、
また地域の皆さん方に対して公平中立な立場をとるべきだというように考えております。
そういった立場でございますので、遊興施設も合法的な職業でございます。
したがいまして、パチンコ店の出店が市にとって
田園産業都市構想と整合性がとれているかいないかということは、
私の立場からはコメントを差し控えさせていただきたいというふうに思います。
増田:田園産業都市との関連、整合性ということで、
そのことをずばっと聞きたかったわけですけれども、
それについてはコメントを差し控えるという、とても残念な回答でした。
特別用途地域の指定をかければ出店をとめられると、
そういう可能性があったわけですが、申請提出後に変更を行うと、
先ほどのような損害賠償請求をされてしまうということです。
ここである事例紹介します。
三重県紀伊長島町の水道水源保護条例事件というもので、
これは業者が産廃処理施設を建設すべく三重県との間で調整を進めていたと。
それを察知した紀伊長島町が、水源保護条例を制定した。
この条例は、水質汚濁などのおそれがあると認定した事業所の設置を
禁止するというものであり、実質的には業者を狙い打ちしたものでした。
町長はその条例に基づき、産廃施設を規制対象事業に認定したため、
業者は施設の建設ができなくなった。業者が処分の取り消し訴訟を起こしたところ、
裁判所は市の処分が違法であると判示したということです。結果は町が敗訴したわけですね。
このように裁判をやれば負けてしまうわけですけれども、それでも紀伊長島町は、
自分たちの水源を何よりも大切なものとして守ろうとしたわけなんですね。
町長の姿勢に住民は、裁判に負けても、これには納得したのではないでしょうか。
今回の大型パチンコ店の出店については、
安曇野市がどのような対応をするのか注目されるところでした。
踏ん張って裁判を受けて立つというのも、
市長としての理念実現の気概を示す手だてだったと思うんですが、
あっさりと承認されてしまいました。
あの大型パチンコ店を通してしまった市長として
後世に名が残ってしまうことになるわけです。
市長、今からでも議会と協力して出店をとめようという、
そういうお気持ち、気概はございませんか。
市長:私は当然、法令、条例を遵守しなければいけない立場と、
そして市民の皆さんの声をしっかり受けとめ、
市民の側に寄り添う立場と、両方ございます。
国家賠償法に基づいて、裁判で争っても勝てないものは、
やるべきではないというように考えますし、また裁判闘争は非常に長引きます。
したがって、ますます地域が混乱することになるというように考えておりますので、
裁判までやってという考え方はございません。
増田:この特別用途地区の指定を、開発申請が出される前の段階で
できればよかったのではないかなとは思うわけですね。
市長の先の答弁では、3月28日に業者からの相談が市にあり、
これは市として初めて正式な相談を受けたということでした。
業者が開発申請を出したのが5月2日でしたから、
その間、1カ月ちょっとで特別用途指定をかけるなんていうことはできないわけですね。
このような申請が出てきてから慌てて対応する泥縄式では遅いということだと思います。
田園産業都市をうたうなら、そして安曇野の自然や景観、
歴史・文化を理念にそぐわない開発から守るためには、
このような事態を想定、先取りして手を打たなければならないのです。
そのセンスが必要なんだと思います。後になって残念だがと言っても、
それでは田園産業都市という理念が画餅にすぎないと言われても仕方がないでしょう。
市長を初め職員の方々には、そのようなセンスをぜひ磨いていただきたいです。
そして、もちろん同時に我々議員、我々市民も、このセンスを持たなければなりません。
さて、もう一つだけ気になることがございます。
それは市が初めてこの出店を知ったのは、本当に3月28日だったのかと、そういうことです。
市長はもっと早い段階でこのことを聞いていたのではないでしょうか。
実は今回、私がこの問題について調査をしていたところ、
各方面から問い合わせをいただきました。
皆さん、この安曇野にこのような大型パチンコ店は必要ないという考えでした。
そしてその中には、市長の支持者もいらっしゃいました。その方からこのような話を伺いました。
大型パチンコ店がやってくる件については、昨年10月の選挙前後に既に話題になっていた。
市長も話を出してきた。私は、ない話を、さもあるかのように言う人間ではありません。
この話を伺い、これはぜひ公の場で市長にしっかりと確認したいと思っているわけです。
改めてお伺いします。市長はこの出店については、いつお聞きになったのでしょうか。
市長:具体的なことは覚えておりませんけれども、恐らくことしの3月ごろだったと思います。
その噂というのは確証があるのかないのか、
相手方と両方の意見を聞いてみなければわかりませんので、
具体的にまた後ほど教えていただけたら教えていただきたいと思います。
増田:これは市長の選挙時のポスターです。これを私はその支持者の方にいただきました。
分かりますか、要はその方から聞いたということですね。
続けますね。市はなぜ開発の承認を急いだのでしょうか。
確かに手続に基づいて進めているわけですが、それでも8月27日の区の説明会、
その後の28日、29日の協議と8月末には立て続けに会合を行い、
市長みずからが出向き、説明をするなど、通常なら時間をかけて十分に検討を重ね、
市民との対話を重視する市長にしては、珍しく決定を急いだ感があります。
また9月定例会では、本件を多くの議員が取り上げ、
議論することも予想できたと思いますが、定例会初日、開会日1日にあえて承認をし、
市長挨拶の中で報告したことも、結果ありきで、それ以上の議論の余地は許さない、
そんな印象を持ちました。
一気に承認してしまった。これはうがった見方でしょうか。
ここから反問権
市長:一体どういうことを根拠にそういう発言をこの議場でされるのか、
私には理解できません。具体的にお示しください。
増田:私も誰かから聞いた話をそのまま伝言で言うようなことは、
一切議場ではしておりません。私が自分の調査の中でいろいろな方に会い、
その方の話をしっかりと聞いて、そのことをお伝えしているわけです。
市長:議場での発言でございます。具体的にお答えください。
増田:私が市長の支持者にお会いして、先ほど申したようなことを
その方から伝え聞きました。それは誰かと聞かれますと、
それは当然その方の立場もございますので、言うことはできません。
市長:私はそのようなことは断じてないというように断言できます。
増田:断じてそういうことはないということを議場でおっしゃったということで、
市長:ぜひこういった場の発言は、公の場でございますし、
市民の代表としての立場でございます。事実に基づいた的確な発言を望みます。
増田:私も、おっしゃるとおりですけれども、
私の信条で、私が調べたことをもとにこの質問をしております。
市長:具体的な証拠を示してください。
増田:具体的な証拠というのは、どういうことを示せばいいんでしょうか、
市長:自分自身の発言にしっかり責任を持ってもらうことだと思います。
増田:私は自分の今回伺っていることについては、全て責任を持って発言しております。
市長:ですから、噂だけで物を言うのでなくして、具体的な事例を、
今ここで言えなければ、後ほど示していただいて、
その方を紹介していただければ、私が直接お会いしたいと思いますけれども、
そのような手続はとっていただけますか。
増田:それはできません。その方の立場もあります。
市長:私は噂だけの話では信じることはできません。
増田:一つだけ、噂ではないということだけ申し上げておきます。
市長:このような事例について、噂だけで神聖な議場の場で発言をされるということは、
自らの発言に対して責任を持たないということだというふうに思います。
私は噂を信じることはできません。
やはり両方の言い分をしっかり聞いた上で、冷静な判断を求めたいと思います。
ここで反問権終了
増田:このような望まない出店が二度と起きないように、
これから市がすべきことは何でしょうか。
それが政治だと思うんですけれども、特別用途地区の指定をかける、
または開発事業の手続の中に区の同意を取りつけることを要件追加する、
そのようなことはできないのでしょうか。
都市建設部長:まず特別用途のことを申し上げます。
初期の段階であればという思いだと思いますけれども、
この初期というのが、どの段階かはよくわかりませんけれども、
現実問題として市民や民間業者が開発を考えた時点で、
その情報を市が把握するということは、これは困難だと思います。
また初期の段階であっても、阻止するといった方策をとった場合には、
既にこの時点から行政側の公権力の著しい乱用に当たる可能性、
これは発生してまいりますし、そのことに対する補償も必要となるという可能性があります。
したがいまして、そのようなことにならないように、
事前に市町村のまちづくり、あるいは方針を示しているのが都市計画であります。
各市町村では、市民や移り住みたい人、事業を行いたい人たちに
市の総合計画やマスタープランといったものを示し、
それぞれ特色のあるまちづくり、これを行ってきております。
そしてこれを都市計画という手法で活用して、
具体的に用途施設や都市施設を決定して示してきているものであります。
この上に新市に合併したということで、
新しく私どもの市だけ独自の土地利用条例をつくり、
ここで市民の意見、また市側からの指導・要請といったことを行えることを
条文に明確化して、これを運用し、今回の承認申請に至っているものでございます。
ですから、今回の市の条例があったからこそ、開発業者に対しましても、
きちんとした対応がとれましたということを、ぜひともご理解いただきたいと思います。
それからもう一個、今後、二度とこのようなというお話でございますけれども、
このようにして市の都市計画、そして条例というのは成り立ってきております。
このことを踏まえますと、今後も公平公正、そして中立な運用を行っていくことが、
市としては求められているんだろうと、このように思っております。
しかしながら、土地利用条例というものは本市独自のものであって、
その検証作業というのは、今後も当然必要だと思っております。
議員の意見も含めまして、市民の皆様からの意見も聞きながら、
見直し、あるいは検証といった作業は進めてまいります。
増田:開発事業の手続の中で、区の同意を取りつけることを要件にするという、
この点についてはどうですかね。
都市建設部長:それはいかがなものかと思います。
区だけではなくて、市民全体の話ですので、都市計画というのは、
どこかの地域を規制すれば、どこかの地域にその圧力はかかります。
ですから、一地域だけの問題という限定をすることは、望ましくないと考えております。
増田:市長が100年後も200年後もこの安曇野に残したいもの、これは何でしょうか。
市長:100年後、200年後、どのような経済情勢になっているのか、
地球環境がどうなっているのか、予測はつきません。
つきませんけれども、今まで営々と築いてきた先人が残した足跡、
こういったものを大切にしながら、この美しいすばらしい安曇野の景観、
こういったものを生かし、秩序ある産業の発展、そして固有の文化を継承し、
育むことによって、誰もが住みたい、働きたい、訪れたいと思える
田園産業都市をつくることが財産であり、残すべきものと考えております。
したがいまして、今後とも都市計画法、土地利用条例を適正に運用しながら、
こういった財産を将来へ残していくことが必要であるというふうに考えております。
また、我がふるさとは昔から人情細やかで義理固く、心温かい人々によって、
強いきずなの中で、ともに響き合い、支え合いながら生活をしてまいりました。
お互いの人格を尊重しながら、この豊かな心の人間性こそ、
100年、200年後に残すべきものだというふうに考えております。
増田:100年後、200年度というのは本当にわかりませんね。
ですので、本当に何をつくるかということよりは、
何を残していくかということだと、そういうふうに思います。
今回の問題、これを行政側だけに課題を押しつけるということは思っておりません。
我がまち、我が安曇野をどのようなまちにしていきたいのか、
そのために何を受け入れて何を受け入れないのか、
そのことを目指す理念をもとに、政策までにしていく自治力を、
行政とともに我々議会、そして市民がしっかりと持たなければなりません。
それはレベルの高いことかもしれませんが、
目先の利益だけを追い求める外部資本の安曇野への侵食から守り、
次の世代の人たちにこの安曇野をつなげていく、
私たちはもう一段階高い意識へと進んでいかないといけないと思っています。
自戒を込めてこのことを伝えます。
これが今回の16日一般質問時点での行政側とのやり取りです。
尚、斜線部は昨日29日に増田が取り消しの発言をした箇所です。
取消については今回重要な攻防部分になったわけですが、これは後の回に説明を譲ります。まず今回はこのようなやり取りが一般質問であったということを知って頂きたいです。
今回のパチンコ店問題を僕が議会で取り上げようと調査を始めたら、
地元区の住民の方、国会議員、反対運動をされているグループなど、
様々な人から連絡をもらったり、またはこちらから連絡を取って、
状況や考え・気持ちを聴くことになりました。
そんな中で、選挙時に市長の応援をとても近いところでやっていたという支持者の方から連絡をもらい、
「大型パチンコ店がやってくる件については、昨年10月の選挙前後に既に話題になっていた。市長も話を出してきた。」
という話を聴いたのです。
その方は非常に憤慨されており、その市民の方の思いをしっかりと受け止め、これをきちんと議会で確認することが僕の議員としての責務である、という思いで質問を行ったわけです。
上記内容を確認したところ、市長は上記については否定されました。
その後、さらに僕は「この開発を早い段階で知った市長は、そのことをぎりぎりまで表沙汰にせずに、一気に承認してしまった。これはうがった見方でしょうか。」
という質問をしました。
そこで市長が激怒し、反問権を行使し、
逆に僕に「その質問の出所は確かなのか?証明しろ!」と言ってきたのです。
上記抄録を読むと市長の反問権は、
その話をしたのは誰なのか?を明かせ、
という内容だということが分かります。
僕はその人の立場もあり、名前を出すことはしませんでした。
※反問権とは
執行(行政)側が議長の許可により議員の質問に対して論点・争点を明確にするため、反問することができるもの。 議会が議論の広場であるためには、双方が質問できて当たり前との考えから執行側に反問権を与えている。
その後、昼休みには議会運営委員会(以下議運)が急きょ開かれ、
また午後の一般質問が再開し、通常なら午後は2時半を過ぎるまで休憩が無いのに、
急きょ休憩が取られて再度議運が開かれました。
議会が望三郎の質問の是非について検討するためでした。
傍聴者が大勢来てくれている中で、議会内の運営に関することを協議する委員会を優先させることは
市民を向いて議会をやっていないことになります。
傍聴された市民の方々、テレビの前で見られていた方には申し訳ありません。
※議運というのは各派の代表が集まった委員会
さらに午後の休憩時の議運が終わった後に、
議長に呼ばれて、議長、副議長、議運の委員長、議会事務局長が集まった中で話をしました。
議長曰く、
「市長の反問権にしっかりと応えられていない。これでは議会としてもまずい。
話を聴いた人を説得して証言してもらうか、それができないなら発言を取り消してはどうか。」
とのことでした。
僕は、
「この情報をくれた市民の方に対して、名前を出して証言してくれ、
というお願いをすることはしないつもりです。」と応えました。
名前は出さずに議会で取り上げることを相互で確認していましたし、
情報源の秘匿は取材や報道ならば絶対条件であり、
それは議会活動においても同じだと捉えたからです。
また何よりも、名を明かせば、この方の立場がどうなるかは容易に想像ができます。
一方、証言がしてもらえないなら、発言を取り消せ、ということも、
質問をした当日16日の段階では、それはできないと答えました。
それは自分の発言が間違っていた、ということを認めることになり、
また何よりも、自分はウソを言った覚えはないからです。
そして自分の発言について責任を持って言っています。
以上のやりとりがあり、一般質問当日が終わります。
翌日17日は市長側からの発言、さらに18日には申し入れが出されることになります。
つづく。
以下、平成26年9月17日付市民タイムス記事

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16日に僕に寄せられた市民からのメール。
▼議会を傍聴して、あの市長の言葉を聞いて本当に残念でした。
常軌を逸した態度の急変に、明らかに後ろめたいことがあるんだな、
と傍聴している人は感じたのではないかと思います。私はそう受け取りました。
そして、市長は望さんの発言を「うわさ」と決めつけ、
どこのどいつがそんなこと言っているんだ、
ということに執着していることが、情けなかったです。
それほど、市長は驚き、慌てふためいたのでしょうね。
やましいから騒いでいるのだと思いました。
飯田地区の方達は、
このパチンコ店進出の経緯をしっかりと理解されているのでしょうか?
3月28日に市長が初めて知った、と言っていることを額面通り受け取って考えると、
こんなに短期間に市が承認すること自体が変です。
地区での説明会が行われたといっても、事実を知らない住民も多くいると思います。
飯田地区の実際に生活の中で被害をこうむる方達の思いを聞けるといいですね。
私は望さんの一般質問のビデオを飯田地区の方に観ていただきたいなぁ、と思いました。
あの、市長の態度を見たら、どう感じるのでしょう?
果たして、大型のパチンコ店の出店を喜んでいる安曇野市民がどのくらいいるのでしょうか?
自分たちの市のことなのに、住民が置き去りにされて話しが進められている感じがします。
望さんの発言を問題にすることは、議会が今やることなんだろうか?
市長に事実を確認することも大切なことなのに、と一般人としては思いました。
ど素人だからこそ、これは何だか腑に落ちない、ということをしっかり見ていこうと思います。
▼市長のキレた感じの暴言ぶりに呆れてしまったのですが、
あれも明日の協議にかけてもらいたいぐらいに市長あるまじき行為でした…。
確かに名前を出せない協力者の方の意見を言うのは、最終的な信頼性が難しいところで、
私は望さんのことをよく知っているので真実だと確信できるけれど、
その人のことを考えると言えないという事情が…。
名前が出せないとなると、発言の信憑性にはやはりかけるのかなあ。。
たとえば考えてみよう…違う議員が
「市長の支持者の方から、市長が近しい市民にお金を配っていると連絡があったのですが、
これは本当ですか?」
と聞く。
「それはどこからの情報ですか?」
「どこからかは申し上げることはできません。」
っていうか、そんなことなければ、市長が
「そんなことは断じてございません。」
と言うだけで終わりなのでは?
だって断じてない、のだから。
市議は市民の代表で市に対して質問をしているだけのことだから。
わたしは政治にはやまだまだオンチなのですが、国会とかはどうだろう?
たとえば
「◯◯について、こういう世論がありますが、総理、どうお考えですか?」
とかきいてないっけ?
市議の発言の内容に対してなにか明確な規定とかあるんですか?
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