初めての議会報告会の総括

5月のことになりますが、安曇野市議会として初めての議会報告会が開催されました。
あれから1か月以上も経っているわけですが、7月9日の全協（＝全員協議会、議員全員の会議）で
議会報告会の総括が行われました。

議会報告会の中で市民から出された会派制への質問に対して、
その曖昧さや、市民からのエールを「侮辱」としてしまった議長の発言など、
議会として反省すべき点がたくさんあり、この総括で僕は言いたいことがたくさんありました。

発言した内容を以下に書きます。

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①議会報告会に「動員はかけない。」ということについて

先日の議会改革推進委員会を傍聴した際に、
委員の中から「動員はかけないということを確認したにも関わらず、動員をかけた。」
と言う内容の発言があった。

今回、各会場参加者が30人に満たないところがほとんど。
それに対して、市民側からももっとしっかりと呼びかけるべきだと注文もあった。

報告会に参加した市民へのアンケートを見ると、
報告会をどうやって知ったかの質問で、「議員から」は2割に過ぎない。

私が議会報告会に参加してほしいと市民に呼びかける際に、
真っ先に思い浮かべるのは、自分の支持者である。
彼らは、私の議員活動を通して、安曇野市政や議会を注視している。
そしてもちろん私も市政や議会で起きていることを伝えている。

市民と市政や議会がより身近なものになるために、また信頼を受けるために、
25人の議員全員が、各々にとって一番身近な存在である各自の支持者に
しっかりと議会の様子を伝えていくことが大事。
選挙が済めば、それで終わり、というような議員と有権者の関係ではなく、
自分たちの働きを絶えず伝えていく努力をしなければならない。
そうすれば、我々議会の様子や市政について関心を持ち、政治が市民とより身近なものになっていく。

そのことと、支持者を動員して、その場の意見や方向性を恣意的に変える、
ということを混同しないで頂きたい。


②参加者の質問に対して、議長が「議会への侮辱とした」発言について

ちょっと文章が言葉足らずだったので赤字部分を追記します。
2014/07/17　増田望三郎

議事録を読み返してみると、市民が発言した内容には、
どこにも侮辱と読み取れるところはない。
むしろエールや激励と捉えられる。
それに対して、「議会への侮辱だ。」とした、議長の発言がとても残念だった。

思い返して頂きたい。
あの議長の発言で会場が騒然となった。
あの発言こそ、市民への侮辱であり、また市民と議会の溝を生むものになってしまった。

我々議員は、市民の代表であるわけで、まず市民の思いをしっかりと受け止める、
ということを議員の心のあり方にすべきだ。
あの発言について、「あの発言は言ってはいけない。」という単なる失言として捉えるのではなく、
我々議会人が真摯に自分たちのあり方を振り返る機会としなければならない。
我々議員が、市民に対してではなく、議会と言う内を向き、
市民の意見に心から耳を傾ける謙虚さが無ければ、市民はどんどん議会から遠ざかってしまう。

これは誰に対して、と言うことではなく、自分も含めて1人1人の議員に呼びかけたい。


③議会報告会は意見交換の場なのか？

報告会の告知をした議会だよりでは、
「議会活動や市政全般にわたって、自由に意見交換をする貴重な機会と位置付けています。」とある。
報告会の直前の準備の中で、「個人の意見は言わない。」とか、
「意見交換の場ではない。」ということを強調する議員がいたが、
そもそもこの点については、しっかりと改革委員会や全協の中で議論し尽くされていなかった。
市民も意見交換ができると思ってきた人にしてみれば、満足したものになったのだろうか。

この点については、今後の報告会をどういったものにするのか？
議会報告会を単に報告の場と言うことに徹するなら、
市民との自由な意見交換の場はどのようにして持つのか？

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自分としては、言いたいことを言いましたが、
果たしてその内容がどれだけ同僚の議員に届いたでしょうか。

議員と支持者の関係が、単に「動員するためのもの」としか、
捉えられない観方・考え方は、とても残念です。

僕は、これからも支持者にとって、市政を身近に感じ、
そのあり方や課題、方向性を見出していくために必要不可欠な議員でありたいです。